2023年08月14日
商品やサービスをPRするメルマガをメール配信していて「成果(売り上げなど)が、うまく上がらない」と、悩んだことはありませんか?
成果を高めるためにも、メール配信したメルマガはそのままにしておかずに、効果測定を実施することをおすすめします。しかし、「効果測定するにも、メルマガの分析方法がイマイチわからない」という方も、たくさんいるかと思います。
そこで今回は、『メルマガは効果測定が重要!分析方法とKPI(指標)の理解で成果アップ』と題して、効果測定に必要な指標(KPI)と、KPIを活用したPDCAの回し方について解説します。
目次
普段メルマガのメール配信をしていると、「直接的な成果につながらない」と悩むことも多いかと思います。
しかしながらメルマガは、ダイレクトに成果につながる施策ではないのです。継続的にユーザーへ情報提供し、将来的な「優良顧客」「見込み客」を増やし、成果への貢献度を高めるものです。そして、メール配信したメルマガが、ちゃんと効果を発揮しているかを「見える化」させるのが、効果測定となります。
さらにメルマガの効果測定は、ただ単に数値を収集して評価するだけでなく、なぜその数値になったのかを考える材料となり、次の行動に移していくきっかけを与えてくれます。
この「次の行動に移していく」ことこそが、メルマガの効果測定が必要な理由です。
そんなメルマガの効果を確かめる方法として、KPIを用いてPDCAを回すやり方がありますので、詳しく見ていくことにしましょう。
メルマガ配信の成果を高めるために効果測定が重要で、効果測定にはKPIとPDCAサイクルを運用すると良いということは、ご理解いただけたかと思います。
では、具体的にKPIとPDCAとはどんなものなのでしょうか。詳しく見ていきたいと思います。
KPIとは「Key Performance Indicator」の略で、直訳すると「重要経営指標」といいます。
KPIは、ある施策を行うことで得られる目標達成(売り上げアップなど)のために、必要なプロセス(過程)を見える化するための指数です。
メルマガでいうところの指標としては、開封率、クリック率、反応率、コンバージョン率などがあげられます。
PDCAとは、品質管理するうえで、効率よく改善する方法の一つです。Plan(計画)→Do(実行)→Check(検証)→Action(改善)→Plan(計画)…と、何度も計画から改善を繰り返すことで、業務改善につながり、最終的な目標である業績アップや生産性の向上が期待できます。
いかがでしたでしょうか。KPI、PDCAサイクルどちらも、次の行動(施策)に移すために必要な運用であることが、何となく理解できたかと思います。
この記事では、KPIとPDCAサイクルにクローズアップしていますが、このふたつの施策もまたメルマガ運用の中のひとつの要素です。もっとマクロな視点で、メルマガ全体の運用について知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。
メルマガを作成する際の簡単な注意点についてはこちら
メルマガを効果測定する際に、KPIとしてよく使われるのは、以下の4つの指標です。
開封率
開封率とは、メール配信したメルマガの有効配信数(エラーを除いた実配信数)のうち、何通開封されたかを数値化したものです。
開封率の計算は、「メール開封数÷有効配信数×100=開封率(%)」となります。
主に開封率では、メルマガに付けた件名(タイトル)が効果的だったかや、メール配信した曜日と時間帯が適切だったかをはかることができます。
メルマガ開封率についてや開封率を上げる方法のほか、効果測定についてはこちら
クリック率(CTR)
CTRとは「Click Through Rate」の略で、直訳すると「クリックスルー率」や「クリック率」です。クリック率とは、有効配信数となったメルマガのうち、本文内にあるURLが何回押されたかを数値化したものです。
クリック率の計算は、「クリック数÷有効配信数×100=クリック率(%)」となります。
主にクリック率では、メール配信そのものが効果的だったかがわかります。
クリック率を上げる方法についてはこちら
反応率
反応率とは、開封率やクリック率と違い、開封されたメルマガのうち、本文内にあるURLが何回押されたかを数値化したものです。
反応率の計算は、「クリック数÷メール開封数×100=反応率(%)」です。
主に反応率では、メルマガの本文の評価ができます。
コンバージョン率(CVR)
CVRとは「Conversion Rate」の略で、直訳すると「コンバージョン率」となります。コンバージョン率とは、最終的な成果を数値化したものです。
メルマガの場合のコンバージョンは、主に商品やサービスに対しての「問い合わせ」や「申し込み」のほか、「アンケートの回答」や「資料請求」などがあげられます。
コンバージョン率の計算は「コンバージョン数÷総配信数×100=コンバージョン率(%)」です。
主にコンバージョン率では、メルマガのメール配信が、成果にどれだけの貢献があったかがわかります。
メルマガにおけるコンバージョン率を取得する目的、数値を調べるうえで必要なツール・Google Analytics(アナリティクス)についてはこちら
PDCAをメール配信業務に当てはめてみると、以下のようになります。
Plan(計画) | KPIを用いた目標の設定 |
---|---|
Do(実行) | 実際にメール配信を行う |
Check(検証) | 効果測定で効果を確認 |
Action(改善) | 検証結果をもとに改善する |
各項目ごとに、具体的に取り組むべきPDCAの内容を解説します。
Planではメール配信を行う前に、どんな目標を掲げるかとKPIの設定をします。メール配信においては「問い合わせ・申し込みの件数を増やしたい」や「売り上げをアップさせたい」などがあげられます。
目標達成のための指標としては、『メルマガにおけるKPIは主に4つ』でも解説したとおり、開封率、クリック率、反応率、コンバージョン率になります。
「メルマガ登録を10件増やす」を目標とし、クリック率をKPIとします。先月の成果が「メルマガ登録フォームのURLのクリックが100回に対し、メルマガ登録は5件」だとすると、最終的なKPIは「クリック200回を目指す」と設定できます。
Doでは、Planで掲げた目標を達成するために、ユーザーが興味を示すメルマガの内容(コンテンツ)を作ります。商品やサービスに関する詳細な情報や、ユーザーが得られるメリットなど、読む側が魅了する内容を作成し、メール配信するのがDoにあたります。
「メルマガ登録を増やす」が目標で、メルマガ内にあるメルマガ登録フォームのURLをクリックして欲しい場合は、「メルマガ登録することで得られるメリット」などを作成することになります。
Checkでは、メール配信完了後、メール配信の効果を確認するために効果測定をします。
「目標が未達成」「クリック率が低い」と結果が出た場合、ユーザーがメルマガ登録する必要性を感じなかったことがわかります。内容が魅力的ではなかったや、URL自体が目立っていないなど、課題を洗い出すことができます。
Actionでは、効果測定による検証結果をもとに、次のPlanに向けて改善を進めます。Checkでわかった問題点を解決させて、次回のPlanに活かすので、改めてPDCAを回す流れとなります。
メール配信したメルマガをより詳細に分析し、改善点を洗い出したい場合は、以下の分析方法をおすすめします。
メルマガの登録解除が増加したり、メルマガを介してのコンバージョン率が低下している場合は、ターゲティングがうまくいっていない可能性があります。
例えば、女性をターゲットとしているメルマガにも関わらず、男性にメール配信してしまうと迷惑と感じてしまい、男性からの登録解除が増加する恐れがあります。また、ターゲティングミスであれば、商品やサービスの購入につながらないのも当然の結果といえます。
ターゲットを明確化し、正しい相手にメール配信できているかを分析しましょう。
メール配信をするターゲットが明確になれば、次はメール配信する曜日や時間帯を分析します。学生、主婦(主夫)、有職者とターゲットによって、1日の行動パターンは異なります。各属性に見合った曜日や時間帯を分析しメール配信することで、目に触れる機会が増えます。
メルマガの配信時間を見直すうえで押さえておきたいポイントについてはこちら
開封率がうまく上がらない場合の要因の一つとして、メルマガのタイトルが魅力的でない可能性があります。タイトルをしっかりと分析し、どのような内容にすれば、ユーザーの心をつかめるかを見極めましょう。
読者が開封したくなるメールタイトルの作り方のコツ、効果測定について
メルマガ内容を見直し分析することで、開封率、クリック率、反応率やコンバージョン率に、大きく影響します。ターゲットに対して、本当に正しい内容をメール配信できているかなど、をしっかり分析する必要があります。
テキストメールだけでなくHTMLメールなど、ターゲットが読みたくなるようなレイアウトの工夫やビジュアル面でのPRも視野に入れましょう。
エディタの紹介や操作方法、HTMLメールの作り方についてはこちら
視覚的な訴求力と開封率の向上するHTMLメールエディタの特徴とメリットについてはこちら
当社のメール配信システムであるCombz Mail PLUS(コンビーズメールプラス)では、さまざまな効果測定・分析ツールが搭載されています。ここでは、各分析ツールについて解説します。
クリック率測定ツールでは、メール配信に成功したメルマガ内にあるURLが、どのくらいクリックされたかを測定できます。
クリックされた回数もわかりますし、その割合も測定できます。CSVファイルでダウンロードすると、「誰が・どのURLに・何回クリックして・最初と最後のクリックはいつだったか」まで分かるようになっています。
開封率測定ツールでは、有効配信数のうち何人のユーザーが、メルマガを開封したかを測定できます。また、開封率を分析することで、ユーザーに読まれやすいタイトルや時間帯を知ることも可能です。
また、クリック率測定ツールと同様、CSVファイルとしてダウンロードすれば、誰がいつ開封したのかまで分かります。
配信先登録・解除測定ツールでは、メルマガの配信先として登録されているメールアドレスの増減の測定ができます。例えば、増減を「年・月・日」のそれぞれの単位で確認できたり、その結果をCSV形式のファイルで取り出すことが可能です。取り出したCSVファイルをもとに分析などを行うことで、マーケティングにも役立ちます。
クロス分析ツールでは、最大3つの指標を組み合わせたグラフの作成や、レポートの分析結果を出力できます。例えば、メール配信先情報やアンケート回答結果をかけ合わせたグラフの作成や、分析レポートの作成があげられます。そして、これらの分析結果をもとに、特定の条件に該当するユーザーへ向けた、最良なメール配信を行うことができます。
「クロス分析ツール」の活用と効果測定ツールについてはこちら
今回の記事はいかがでしたでしょうか?メルマガのメール配信後は、そのままで終わらせるのではなく、効果測定を必ず行うことをおすすめします。
これまで「メルマガの分析方法がいまいちわからなかった」という方は、KPIの設定とPDCAを活用してみてはどうでしょうか?
メルマガの効果をうまく測定、検証することで、内容のブラッシュアップができ、少しずつながらも精度を上げることができます。そして、最終的なコンバージョン数アップへとつなげられます。
ぜひ、本記事を参考にメルマガの効果測定をやってみてくださいね。以上、『メルマガは効果測定が重要!分析方法とKPI(指標)の理解で成果アップ』でした。
料金プランや運用のご相談まで、あなたの専属コンサルタントがサポートします
コンビーズのサービスをご紹介していただくと、あなたも紹介者さんもおトク
お客様が安心してご利用いただけるようセキュリティ対策もバッチリ。第三者認証であるISMS(ISO27001)を取得済み。