2024年03月29日
生成AIにどんなイメージを持っていますか?最近のものであれば、キーワードを入力すれば文章を書いてくれるテキスト生成AIや、イメージを伝えるだけで画像を作ってくれる画像生成AIがわかりやすいかもしれません。
生成AIは、指示内容にマッチしたものを生成してくれるため、特にビジネスシーンでは作業時間の短縮に役立ちます。
そこで今回は『生成AIツールを活用しよう!おすすめの便利なツールも紹介』と題し、生成AIについての簡単な概要説明から、おすすめの生成AIツールについて紹介します。
目次
AIとは何の略かといえば「Artificial Intelligence」の略で、日本語で訳すと「人工知能」といいます。
AIに対する定義は明確ではなく、様々な解釈がされています。一般的な認識としては「機械やコンピュータに人の知能を模倣したものをもたせる技術」とされています。
また、AIには2つのタイプがあり、特化型AI(弱いAI)と汎用型AI(強いAI)があります。
簡単に説明すると、特化型AIは特定の課題にだけ能力を発揮し、汎用型AIは人と同じ知識をもってあらゆる課題を解決します。
世間に出回っているAIは特化型AIに分類され、自然言語処理、音声認識、検索エンジンなどが代表的な特化型AIです。本記事で紹介するAIはすべて特化型AIとなります。
一方で、汎用型AIはほぼ人に近い(またはそれ以上)AIとなっており、自らあらゆる学習をして複雑な問題を解決します。しかしながら、現段階では実用化には至っていません。
特化型AIという群には生成AIと従来のAIの2つが存在します。この2つの定義については、おおよそ仕様の違いで判断することができます。
生成AIとは
生成AIは、人がデータや情報を与えずに自ら大量のデータなどを深層学習(ディープラーニング)し、ユーザーの指示に応じてテキストや画像などを生成するものです。
従来のAIとの違いとしては、ある程度、創造性をもって生成してくれることです。
Generative AI(ジェネレーティブ エーアイ)と言われており、ジェネレーティブとは何かを生み出す、などを意味します。
生成AIの代表例としては、テキスト生成、画像生成、音楽生成、音声生成などがあります。
従来のAIとは
従来のAIは、人がデータや情報などを与えて学習させることで、特定の課題に対して予測や判断をさせるものです。
精度の良い予測、判断をしてもらうためには、可能な限り大量のデータをAIに与える必要があります。
従来のAIの代表例としては、レコメンドシステム、データベース検索、スケジューリング、ゲームなどがあります。
ビジネスシーンでAIを活用することで、さまざまな効果を得ることができます。
では、具体的に各効果について解説します。
AIを活用することで、時間がかかるルーチンワークや膨大なデータ処理など、さまざまな分野で自動化ができるため業務効率化をはかることができます。
例えば、メール文章を作成するときに、自動言語処理が可能なAIに文章の生成を任せると、下書きで提案してくれます。この効果により、文章作成に必要だった作業時間を短縮することができます。
AIを活用することで、最低限のクオリティを保証してくれます。
例えば、メールの文章内に差し込みたいイラストや画像をAIに任せると、最低限のクオリティを保ったものを生成してくれます。
業務でアイデアが不足して行き詰まったときに、AIを活用するとヒントを与えてくれます。
例をあげると、イラストを作成するにあたってアイデアが思いつかない際に、自然言語処理のAIにアイデア出しを指示すると、いろんなテーマを提案してくれます。
AIに任せられる業務がある場合、うまく導入するとコスト削減につながる可能性があります。
例えば、イラストを作成する場合、デザイナーを雇用するか外注するのが主流です。しかし、大がかりなデザインではなく、ちょっとしたものを作りたいとなったときにAIに生成してもらえば、素早く作ってくれるだけでなく費用を安くすることができます。
生成AIの利用を検討するとき、何を基準に選べばよいか迷うかもしれません。この段落では、生成AIを選ぶときにおさえておきたいことを解説します。
生成AIを活用する前に、どのような目的で使いたいか、また、使用することで得たいメリットが何かを、明確にする必要があります。
特定の作業に生成AIの導入を考えている場合、実際に適用可能な技術かを調べる必要があります。
適用する技術かの情報があいまいな状態で導入してしまうと、思い通りの結果が出なかったり、費用の無駄遣いとなります。
また、操作が直感的に使える簡単なものかも、調べておいたほうがよいです。
仮に導入を検討している生成AIが、無料トライアルなどのサービスを行っているのであれば、使用感を確認するために活用してみることをおすすめします。
生成AIを導入するときには初期費用、使い続けるとランニングコスト(月額使用料など)が発生します。そのため、導入を検討している生成AIが予算に見合ったものかを確認しなければなりません。
実際に導入して使いづらかったり、思った効果が得られないと、費用対効果が悪い、予算の無駄使いとなる可能性があるので、必ずチェックしましょう。
生成AIの導入事例などは、事前にチェックしておいたほうがよいです。
例えば、生成AIを提供するサイト内にブログ記事などがあれば、導入した企業のインタビュー記事などが掲載されていることがあります。また、どのような企業が導入したかを一覧で紹介している場合もあります。
このような掲載物で生成AIの信用度をはかることができます。
生成AIと一言でいっても、さまざまな種類が存在します。ここでは、代表的な生成AIの種類について簡単に解説します。
テキスト生成AIとは、ユーザーの指示に従って自動でテキスト(文章)を生成する技術です。テキスト生成AIは、インターネット上にあるテキストデータをベースに学習しています。主に、チャットボット、記事の作成、プログラムコードの提案などを行うことができます。
画像生成AIとは、テキストや画像などの情報をベースに、新しい画像を生成する技術です。デザイン関連で活用でき、アイデアに行き詰まったときやちょっとしたイラストが欲しいときに役立ちます。
主に、アート作品、デザインのアイデア出し、ブログ記事の挿絵のイメージ画像など、多岐にわたりデザインを任せられます。
音声生成AIとは、テキストを自然な音声に変えて読み上げる技術です。人の声を音声生成AIに聴かせることで、音声の特徴を学んで新しい音声データを生成します。
主に、オーディオブックや動画のナレーション、アニメ・ゲームのキャラクターの声など、さまざまな分野で使用できます。
音楽生成AIとは、ユーザーの好みなどに応じて独自の音楽を作り出す技術です。深層学習で大量の音楽データのパターンを学習させることで、作り出すことができます。主に、ジャンル、リズム、メロディなどをユーザーが指定し、それにマッチした音楽を生成します。創作活動だけでなく映画やゲームのBGMなどにも使用可能です。
動画生成AIとは、テキストでイメージを書いたり画像を用いることで、その指示に応じた動画を作り出す技術です。
今後、さらに動画生成AIが進化していけば、さまざまな分野での活用が期待されています。
生成AIを活用することで、普段の業務を効率化することができます。ここでは、主にテキストや画像の生成をしてくれるAIについて、簡単に解説します。
文章作成で役立つのは、テキスト生成AIです。専用フォームに指示内容を書き込むことで、その内容に見合ったテキストを生成してくれます。
無料版と有料版で仕様が違っていたり、有料でないと使えないテキスト生成AIもありますので、各社の料金プランは必ずチェックしましょう。
ChatGPTとはOpenAI社が提供する生成AIです。
ChatGPT内に指示(質問)などを行うことで、その内容に合わせた回答を自然な流れでテキストとして生成してくれます。
無料版と有料版の2つがあり、無料版に関してはブラウザ版でGPT-3.5を使用することができます。有料版のChatGPT Plusの場合は、GPT-4を月額20ドル(約3,000円)で使えます。
概要説明と、どのような指示を出すことでメルマガのタイトルと文章を作ってくれるか、についてはこちら
CopilotとはMicosoft社が提供する生成AIです。
ChatGPTのGPT-4に組み込まれている情報と、Microsoft Bingというポータルサイト内の検索結果などが反映されているAIとなっています。
こちらもChatGPT同様に指示(質問)などをすることで、その内容にマッチする回答を生成してくれます。
GeminiとはGoogle社が提供するAIです。GeminiもChatGPTなどと同様に、指示(質問)などを行うことで、その内容に見合う回答を生成してくれます。
Notion AIとは、ビジネス文書を管理するツールのNotionに搭載されているAIです。メール作成、議事録の作成、ブログやSNSの投稿文など、ビジネスに最適な文章を作るときに役に立ちます。Notion上でAIを出すことが可能なため、操作性も難しくない仕様となっています。
イラストや画像を作る際に役立つのが、画像生成AIです。
専用フォームに、どんなイラストを描いてほしいかを細かく指示することで、指示内容にマッチしたイラストを生成してくれます。
イラストなどを生成してくれるAIの中には、商業利用ができない場合があったり、画像生成AIツールの提供会社に著作権が帰属している場合があるため、製作物の扱いには注意しましょう。
Canvaとは、オンライン上で画像を作ることができるツールです。
数多くのテンプレートと直感的に操作可能なエディタが設けられているため、誰もが簡単に画像作成ができます。
Canvaの画像生成AIであるText to Imageを使うことで、イラストや写真などの画像生成も可能です。内容を文章で入力して画像スタイルを選択後、生成ボタンをクリックすることで、画像が生成されます。
ビジネスシーンにおいて、会社説明やセミナーなどでスライドを用いて解説したり、プレゼンテーション用にスライドを作成するなど、の経験があるかと思います。
特にパワーポイントは、個々のセンスやスキルが問われるため、それなりの知識を必要とします。
最近ではスライド作成を手助けしてくれる生成AIが誕生しており、パワーポイントの作成時間を短縮できるようになっています。
GPT for Slidesとは、AIを使ってスライドを作成できるものです。
GPT for SlidesはGoogleスライドに対応しており、無料アドオン(※新たな機能を追加すること)をインストールすることで使用できます。必要な内容を文章で入力して生成ボタンを押すことで、スライドを作成してくれます。
2,500文字までなら、無料で月3回まで使うことができます。
Copilotは、パワーポイントでのスライド作成を支援してくれます。
入力した文章をもとに、自動でスライドを生成してくれます。
また、Wordで作成した文書からスライドを自動で作ってくれたり、自動で適切なところにイメージ画像を挿入してくれます。
Gammaとは、ブラウザ上でAI技術を使ってプレゼンテーション用の資料を作るものです。
タイトルや見出し、文章、構成案などを入力することで、デザイン性にすぐれたプレゼンテーション用資料を生成してくれます。
また、GoogleDocumentやGoogleSlide、WordやPowerpointなどのファイルを読み込んで、各ファイルの内容を自動的にプレゼンテーション用資料に変換してくれます。
メルマガを作成するにあたって、文章作成や内容の添削、イメージ画像の作成に、生成AIを活用すると作業時間を短縮することができます。
先にも記載したとおり、ChatGPTは自然言語処理の生成AIのため、メルマガの文章のたたき台を書いてほしいときや、文章のアイデアがほしいときに役立ちます。
ただ、注意が必要なのは提示された情報によっては事実誤認もあるため、ChatGPTが生成した文章はあくまで下書き程度と考えて、重要な内容は自ら調べて補填しましょう。
概要説明と、どのような指示を出すことでメルマガのタイトルと文章を作ってくれるか、についてはこちら
メルマガ文章の誤字脱字を見つける添削は、とても時間がかかります。
最終的な目視でのチェックも重要ですが、できるだけ作業負担を減らしたい場合、ChatGPTやCopilotに添削をお願いすると修正や加筆をしてくれます。
メルマガ文章の添削方法や簡単に添削してくれるサービスやツールについてはこちら
先に記載したとおり、Canvaではイラストや画像を生成してくれます。メルマガ文章に見合う、簡単なイメージ画像ならCanvaに任せるとよいです。
グリーティングカードをメール配信する「メリット」やグリーティングカードを作成する際の「ポイント」に加えて、「作る方法」についてはこちら
今回の記事はいかがでしたでしょうか?
今や生成AIは、さまざまな分野で活躍しています。ビジネスで生成AIを活用すると、文章作成や画像作成の作業負担を減らしてくれるだけでなく、アイデアに行き詰ったときには手助けしてくれます。
「困ったときは生成AIに手助けしてもらおう」という気持ちで、活用してみてはいかがでしょうか?人の手と生成AIがうまく共存すれば、さらにクリエイティブな仕事ができるはずです。
以上、『生成AIツールを活用しよう!おすすめの便利なツールも紹介』でした。
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