2021年07月28日
突然ですが、みなさんは日本の祝日の由来をご存知でしょうか?
いくつかは知っていても、そのほとんどを覚えている人はあまりいないかと思います。そういった「みんなが聞いたことはあるけど知らないこと」がメール配信ネタとして使えるんです。そこで、今回は冒頭にもご紹介した、祝日の由来について1月から順番にみていきましょう。
目次
「何か記念日だろう」とは思われると思いますが、実は「国民の祝日に関する法律」という立派な法的に定められた日なのです。
現在日本には16日の祝日があります。世界の国々でもそれぞれ祝日を定めており、祝日の日数だけで言えば日本は世界第2位のようです。(1位はコロンビアとインドで18日あるそうです。)
まずは1月から。有名なものが多いため、こちらはご存知の方が多いかと思います。
1年の始まりを祝う祝日で、もともとは天皇家の行事が行われる日とされていましたが、祝日法により、1948年に「年のはじめを祝う日」として祝日になりました。よく「元旦」と言われることがありますが、こちらは1月1日の朝のことなので間違えないようにしましょう。
成人式が行われることの多い祝日ですが、もともとは元服の儀が行われる小正月として1月15日でした。それが2000年からハッピーマンデー制度に基づいて、現在の日にちになりました。
2月は、2018年までは建国記念の日のみでしたが、2019年(令和元年)に令和天皇の即位を受けて、天皇誕生日が移動となりました。
建国記念の日とは言え、日本にははっきりとした建国した日がわかっていないため、初代天皇とされる神武天皇が即位した日を建国記念の日としています。よく「建国記念日」と表記されることが多いですが、正しくは「建国記念"の"日」です。
今上天皇として、徳仁様が即位した2019年から制定されています。上皇である明仁様の誕生日だった12月23日は、祝日ではなくなってしまいました。
3月も1日だけあり、春分の日が制定されています。
1948年に「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日として制定された祝日です。特別な催し物としては、歴代の天皇や皇后・皇親の霊を祭る「春季皇霊祭」が執り行われる日でもあります。
4月は昭和の日があります。元号が令和に改められたことで、すでに2つ前の元号となっていることに時代を感じます。
もともとは「みどりの日」と呼ばれていた時代があったことを記憶している人もいるのではないでしょうか。昭和天皇が植物に思い入れがあった方だったため以前はみどりの日でしたが、そちらは別の日に移され、今は「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす日」として昭和の日という名前になっています。
5月と言えばゴールデンウィークですよね。まとめてお休みがあるので、どれが何の日だったか忘れがちですが、ここで一度思い出しておきましょう。
名前の通り「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」ことから祝日に選ばれた日です。自衛隊や国の施設などでは、特別なイベントが行われることの多い日でもあります。
さきほどの4月29日がもともとみどりの日でしたが、そちらが昭和の日になったためこちらに移されました。この日のおかげで、ゴールデンウィークの連休をつながっていることを考えると、ちょっと感謝したくなりますね。
こどもの日は「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する日」として制定されました。このように実はこどもだけを祝う日ではなく、その母親にも感謝する日だそうです。
6月は祝日がありません。すこし淋しい気もしますね。5月にみどりの日、7月には海の日、さらに8月には山の日があることを思えば、川の日が存在してもいいんじゃないかなと思ってしまうくらいです。
7月は海の日があります。
海の日は「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」として制定された祝日です。以前までは7月20日でしたが、ハッピーマンデー制度によって現在の日に変更されました。
海といえば山。というわけかどうかはわかりませんが、8月の祝日は山の日です。
2016年に制定されたこともあり、実は祝日の中でももっとも新しいのがこの山の日です。「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」という日で、もともとはお盆休み付近の8月12日に制定される予定でした。しかし、日航機墜落事故が起きた日と同じだったため、11日に変更されたという経緯を持つ日でもあります。
9月は祝日が2日ある月で、敬老の日と秋分の日があります。
第〜月曜日という日にちからお察しの通り、こちらもハッピーマンデー制度によって変更された祝日です。「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」日として制定され、もともとは兵庫県多可郡野間谷村で農業がひと段落した日に、お年寄りの知恵を借りる日として「としよりの日」を始めたのきっかけです。
敬老の日と近いこともあり、シルバーウィークを構成する祝日でもある「秋分の日」は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」という日です。
10月の祝日は1964年のオリンピックにちなんだ体育の日です。
「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」日として、もともとは、10月11日に「体育の日」として制定されました。その後、2020年に「スポーツの日」に名称を改められました。この日は、1964年に行われた東京オリンピックの開会式の日でした。その後、2000年にハッピーマンデー制度によって、現在の日程に変更されました。
11月は文化の日と勤労感謝の日があります。
「自由と平和を愛し、文化をすすめる」日として制定された日ですが、なぜ11月3日になったかは定かではありません。もっとも有力な理由は、戦前の祝日とされていた「明治節」という明治天皇の誕生日にちなんだものではないかと言われています。
「勤労をたっとび、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう」日として1948年に制定されました。飛鳥時代の新嘗祭にちなんで制定されたと言われていますが、日程に関しては新嘗祭が旧暦11月の2回目の卯の日だったことから決まったようです。
1年の最後の月である12月は、祝日がありません。2018年までは、現在の上皇でいらっしゃる明仁様の、当時の天皇誕生日として、祝日が定められていました。しかし、2月でも記載したとおり、2019年(令和元年)に令和天皇の即位を受けて、天皇誕生日が移動となりました。
どの祝日も、制定されるにはそれなりの理由があります。祝日はただの休みと思うのではなく、「こういう意味があるのか」と知っておくことで、日常に新たな気づきが生まれるかもしれません。
こうした祝日には関連する施設や場所でイベントが行われることも多いため、おでかけ場所を探す際のヒントにもなります。祝日の由来を知ることで、日々の生活を少し充実させられるかもしれませんね。
メール配信をする方は、祝前日に送ることも多いかと思います。是非、直近の祝日の話題に触れることがあれば、参考にしていただければと思います。
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