2023年01月27日
近年のパンデミックの影響によりテレワークが増加し、Web会議システムを使っての営業会議やオンラインセミナーなどが、活発になりました。
まだ、導入していない企業であれば「どのWeb会議システムを使えばいいだろう?」となったり、すでに活用している所なら「より使いやすいWeb会議システムはないだろうか?」となっているのではないでしょうか?
そこで今回は『ZoomやGoogle MeetなどのWeb会議システムの違い、機能を解説』と題して、ZoomやGoogle Meetなど、代表的なWeb会議システムの機能や特徴を比較してみたいと思います。
どのWeb会議システムが自身に合うか、参考にしてみてください。
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Web会議システムとは、あらゆる国、地域に住む人たちとインターネットでつながり、音声通話やビデオ通話で、コミュニケーションがはかれるものです。
Web会議システムの前身は、1980年代~1990年代に登場したテレビ会議システムです。その後、2000年代に入るとインターネットの普及によりWeb会議システムが誕生します。以降、高速で大容量の通信が可能なブロードバンド化が進むにつれ、Web会議システムはより知られるようになりました。
2010年ごろには、Web会議システムであるSkypeの利用者がたくさんいました。当時は利用者は6億6,300万人、2012年の国際電話トラフィック(利用量)の3分の1がSkypeだったといわれていました。
しかし、2020年ごろに入るとパンデミックの影響により、多くの企業がテレワークに切り替えたり、一時的に取り入れたりしました。そこでZoomでのテレワークが急増していきます。
理由としては、Skypeの場合、外部の人とやり取りしようとするとアカウント交換が必要でしたが、Zoomは利用者側がビデオ通話に参加できるURLを送るだけで済むという、手軽さが画期的だったためとされています。
この段落では無料で使える機能を軸に、各Web会議用のツールを紹介しています。内容は特徴、無料で使える機能、ビデオ通話や音声通話などに参加可能な人数と制限時間を、比較対象としています。
無料で使用できる範囲 | ||||
---|---|---|---|---|
Zoom | Skype | Google Meet | Microsoft Teams | |
参加可能人数 | 100人 | ビデオ=50人 通話=100人 |
100人 | 100人 |
時間制限 | 40分 | 1カ月100時間 1日最長10時間 ビデオ通話ごとに最長4時間 |
2人=24時間 100人=1時間 |
1時間 |
おすすめの 使い分け |
外部とのやり取り、セミナーに最適 | 内部でのやり取りに最適 |
※注意
料金や無料範囲、有料範囲は変動している可能性があります。各サイトへの問い合わせをおすすめします。
パソコンではアプリとブラウザ、スマートフォンとタブレットはアプリで、Web会議を実施することができます。
Zoomの一番の特徴は、ホスト(主催側はアカウント登録が必要)が発行したWeb会議用のURLを受け取った参加者は、そのURLを押すだけでWeb会議に入れるところです。参加者側のアカウント登録が不要な点が、導入のしやすさにつながっています。
インターネット経由で映像と音声を共有し、オンラインでのミーティングが可能です。
ミーティング中の映像と音声が記録できます。料金プランが無料版の場合はローカルストレージ、有料版の場合はクラウドストレージへ保存されます。
グループチャットと個人とのやり取りのチャットがあります。個人とのやり取りのチャットでは、ミーティング中に相手を選択して個別での対応が可能です。
ホストが指定する画面を、参加者にも共有することができます。
ホワイトボード機能では、マウスやタッチペンなどを用いて、自由に文字や図を描くことができます。
プライベート空間を映したくないときは、バーチャル背景を設定するとプライバシー保護になります。
リモートコントロール機能では、パソコンを遠隔操作することができます。
Zoom | 参加可能人数 | 時間制限 |
2人~最大100人 | 40分 |
Skypeとは、Microsoftが提供するものです。アカウントを作成しておけば、無料通話、チャット機能、ビデオ通話、ファイルの送信ができます。
パソコン、タブレット端末、スマートフォンなどで通話が可能です。国外への無料通話が可能なため、国際電話のような高額料金が発生しません。
Skypeを使用している者同士なら、料金がかからず音声やビデオ通話が可能です。マンツーマンはもちろん、複数人によるグループ電話もできます。
チャット機能を使うと、テキストでのやり取り、画像やファイルの交換などが可能です。
IP電話としても使え、Skype番号を最大10個まで取得することができます。ただ、050発信のIP電話への通話、緊急電話には非対応です。
ビデオ通話をしている際に、パソコン画面を共有することができます。
ビデオ通話中に、自身のパソコン画面の背景をぼかすことができます。背景を隠すことで、プライバシー保護につながります。
60カ国の言語を翻訳することが可能です。音声やビデオ通話はもちろん、チャットのテキストをリアルタイムで翻訳してくれます。
アカウント未登録者に対し、アカウントを取得しているホストが、ビデオ通話の招待メールを送ることで参加することができます。
Skype通話 | 参加可能人数 | 時間制限 |
ビデオ=50人 通話=100人 |
1カ月100時間 1日最長10時間 ビデオ通話ごとに最長4時間 |
Google Meetは、Googleが提供するWeb会議ツールです。
Google Meetは、すべての機能がWebブラウザ上で使用できます。さらに、Googleが提供しているドキュメントやスプレッドシートを合わせて使えるのが、魅力の一つです。
Web会議に参加している者同士で、メッセージのやり取りができます。会議中に限り、チャット内のメッセージ、ファイル、リンクなどを閲覧することができます。
画面共有では、プレゼンテーションを共有したり、ドキュメントを共同編集することができます。
プライバシー保護のために、背景をぼかすことができます。
音声認識により、発言内容をリアルタイムで自動的に、字幕として表示することができます。
Googleアカウントを持っていない人を、Web会議に招待することができます。主催者側で会議招待用のURLを作成し、それを招待メールなどにして送ることで参加可能となります。
Skype通話 | 参加可能人数 | 時間制限 |
2人 | 24時間 | |
100人 | 1時間 |
Microsoft Teamsとは、Microsoftが提供するMicrosoft365アプリのひとつです。
音声通話やビデオ通話のほかチャット機能が使えるのはもちろんだが、独自性としてはMicrosoft365の各サービスと連携することができます。
テキスト、ビデオによるマンツーマンはもちろん、グループでも使うことができます。チャットでは、リンク、ファイルの添付のほか、GIF、絵文字なども送信することができます。Web会議中には、特定の参加者とチャットすることもできます。
オンライン会議は、アイコンを押すだけでチャットからWeb会議へ切り替えられます。
ファイルの共有はもちろんのこと、Microsoft Word、Microsoft Excel、Microsoft PowerPointなどを共同で編集することができます。
Microsoft Teamsを使っていないユーザーも、ゲストとして招待することができます。
Microsoft Teams | 参加可能人数 | 時間制限 |
100人 | 1時間 |
すべてのWeb会議システムは優れているため、Web会議やテレワークをする際に、無理にすみ分けする必要はありません。
各Web会議システムの独自性などを活かすと、いろんな組み合わせができます。一例を考察するとすれば、以下の使い分けも考えられます。
Zoomを導入する場合のストーリー
「スケジュール管理には〇〇というツールをすでに使っているから、音声・ビデオ通話だけ欲しい」という場合は、ZoomかSkypeを導入し、いま使っているツールと併用して使う
Google Meetを導入する場合のストーリー
「すでにGoogleが提供するカレンダー、ドライブ、ドキュメントを使っている」という場合は、Google Meetを使用して、音声通話やビデオ通話を追加する
株式会社コンビーズも例にもれず、Web会議や顧客向けのオンラインセミナーなどを実施しています。一例として、当社のWeb会議システム事情を紹介したいと思います。
当社が提供するメール配信システム・Combz Mail PLUS(コンビーズメールプラス)では、導入を検討されている方、既存のお客様(パートナー様)向けに、参加費無料のオンラインセミナーを実施しています。
オンラインセミナーの場合、Web会議システムはZoomを使っています。
事前に申し込みすると、導入を検討している方は毎週金曜日の15時30分、パートナー様は毎週金曜日16時にオンラインセミナーが設定されます。
過去のオンラインセミナーの実績としては、『開封率とクリック率』についての解説を実施しました。画面共有で資料を表示して、1ページずつ説明する流れで開封率とクリック率を説明しました。
Zoomの無料版の時間制限は40分と定められているため、時間配分を計算しながらオンラインセミナーを実行しないといけません。
説明する内容が多い場合は、時間いっぱい使うこともあるため、その際の質疑応答は、Googleフォームアンケートを使用し、質問やセミナーへの感想などの回答を実施しました。
今後は、さらに参加者に魅力あるオンラインセミナーを行うために、検討している方、パートナー様、問わず視聴できる内容にするため、メルマガの有効活用や数値アップ(開封率やコンバージョン率など)するための方法など、有益な情報を提供する予定です。
今回の記事はいかがでしたでしょうか?
テレワークが増加したことで、社内、社外問わずコミュニケーションをはかるために、Web会議システムの導入が促進されました。
各Web会議システムでは、独自路線の機能を搭載し利便性を提案しています。安易に「流行しているから」ではなく、働き方に見合った、Web会議システムを選び、円滑なテレワークやオンラインセミナーを目指してみてはいかがでしょうか?
以上『ZoomやGoogle MeetなどのWeb会議システムの違い、機能を解説』でした。
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