2023年01月31日
昨今のパンデミックの影響で、テレワークが導入されたと同時に、Web会議システムを使ったオンライン営業も行われるようになりました。
最近は、パンデミックへの規制が緩和されつつあるため、オンライン営業は落ち着きを見せているといいます。
それでもオンライン営業は、営業活動に使える1つのツールとして活用している企業は数多くあり、主に「訪問する移動時間が削減できる」や「提案件数を増やしやすい」などのメリットを感じられることから、重宝されています。
そこで今回は、まだオンライン営業を導入していない方のために『Web会議システム・Zoomを使えばネットで営業活動ができる!【オンライン営業のいろは】』と題し、主にWeb会議システム・Zoomを用いての営業方法について解説します!
目次
2020年ごろのパンデミックの影響で不要不急の外出が制限され、職場への通勤を抑制する動きが活発化したことから、世間ではテレワークの需要が増加しました。
しかし、2022年に入ると、公益財団法人日本生産性本部の第10回「働く人の意識調査」(20歳以上の雇用者1,100人が対象)の調査によれば、テレワーク実施率は従業員規模別で、101人~1,000人の企業は4月調査では25.3%から17.6%へ、1001人以上は33.7%から27.9%へと減少傾向にあるといわれています。
単純に行動制限の緩和が影響し、テレワークの頻度を減らす企業が増えたといえます。
テレワークの頻度が下がるということは、オンライン営業も平行して減少する可能性があります。
株式会社RevCommの「2022年夏・オンライン/対面営業の実態調査」(対面からオンライン商談にした329名が対象)によれば、対面営業を増やしたいと考えているのは80.3%とされています。
理由としては、以下のようなものが挙げられました。
対面営業を増やしたいと考えている主な理由
このように、双方の信頼関係を意識して直接会うことに重きを置いているようです。
一方でオンライン営業のニーズが、なくなったわけではないこともわかっています。
オンライン営業を継続したい理由として多かったのは以下のようなものです。
オンライン営業を継続したいと考えている主な理由
上記でも解説したとおり、テレワーク、オンライン営業は落ち着きをみせています。
しかし、インターネットが普及して以降、どんな業界もネット環境と共存してきました。
オンライン営業は、一時的な流行で取り入れる企業が減っただけで、営業活動するうえでの1つのツールと捉えている企業は少なからずいるはずです。
「いかに1つのツールとしてどう活用するか」
が今後、重要になるかもしれません。
うまく対面営業と併用してみてはどうでしょうか?
先ほど紹介した株式会社RevCommの調査では、オンライン営業を取り入れると時間の節約、提案件数が増えるといった、メリットがあることがわかります。
この段落では、オンライン営業を導入することで得られるメリット・デメリットを、さらに掘り下げてみたいと思います。
オンライン営業の導入の目安として紹介します。
まずはメリットについてです。
インターネットなどを介して、問い合わせてきた顧客が遠方の場合、オンライン営業を使えば現地に行かずとも、すぐに商品やサービスについての回答や提案をすることができます。
これまで営業範囲外だった遠方の都道府県すべてが対象となるため、営業範囲を遠方の地域に広げる、全国に広げる、といった感じで営業戦略にマッチした地域をターゲットとすることができます。
営業回りをしていると、移動だけでも膨大な時間を費やします。
例えば、付き合いが長い、信頼関係が厚い顧客との打ち合わせはオンライン営業で対応し、節約できた移動時間分を、新規開拓や見込み客への対面営業にあてるなど、動きやすいスケジュールを立てることができます。
もちろん、すべての顧客への対応をオンライン営業にし、社内業務の時間を作ることもできます。
対面営業だけでなくオンライン営業を併用すると、移動時間が削減できるだけでなく、遠方へ出向く旅費や交通費なども節約することができます。
浮いた経費を有効に活用することができます。
次にデメリットについてです。
自身、顧客、双方のネット環境が整っていないと、オンライン営業は実行できません。
また、ネット回線が不安定だと、オンライン営業中に音声・映像が切れてしまう恐れがあり、スムーズなやり取りができなくなります。
また、働く場所が騒々しい場所であれば、マイクにノイズキャンセリング機能が付いていないと、通話時にノイズが大きく聞き取ることが困難になります。
ネット環境や周囲の環境、持っているマイク等の環境を整えてからオンライン営業に臨む必要があります。
音声と映像のみでの提案なのでサービス面の提案はできても、当然ながら物品関係は直に触れてもらうことはできません。
そのため、商品説明は対面営業時よりもさらに細かく解説する必要があり、少々手間がかかってしまいます。
この段落では、Web会議システム・Zoomを用いての、オンライン営業の始め方について解説します。
まずは、Web会議システムであるZoomが、どんなツールかについて簡単に紹介します。
Zoomとは、インターネット経由でお互いの音声や映像を流し、コミュニケーションがはかれるツールです。
パソコンだとアプリかWebブラウザ、スマートフォンやタブレット端末だとアプリで、Zoomを使用することができます。
一番の特徴は、アカウントを持っていないユーザーも、手軽にWeb会議に参加できる点です。
多くのWeb会議システムでは、発信者側にアカウントが必要なことはもちろん、Web会議に参加する相手側にもアカウントが必要になってきます。
その点Zoomでは、発信者側が作成したWeb会議ルームのURLを、商談したい相手に伝えるだけで、相手がURLをクリックして入室することができます。
この特徴が、他のWeb会議システムとは一線を画す点であり、大きくシェアを伸ばした要因と言えます。
アカウント登録済みの主催者(ホスト)がWeb会議用のURLを発行し、アカウント未登録である受け手側にURLを送ります。
受け取った側はそのURLをクリックするだけで、Web会議に参加することができます。
主に無料で使える機能とされているのは、以下のとおりです。
インターネットを介して音声・映像を共有し、コミュニケーションがとれます。
ミーティング中の音声と映像を記録することができます。
個別、グループ、それぞれでチャットがあります。
ミーティング中に、特定の相手を選び個別でやり取りも可能です。
ホストが指定した画面を、顧客にも共有できるものです。
マウスやタッチペンを使って、自由に図形や文字を描くことができるものです。
バーチャル背景をセッティングすると、プライベート空間が映らないようになります。
リモートコントロールで、パソコンを遠隔操作できます。
Zoom以外にも、さまざまなWeb会議システムを紹介しています。
ZoomやGoogle Meetなどの代表的なWeb会議システムの機能や特徴を比較
この段落では、オンライン営業をスムーズに進めるための、7つの作業について解説します。
事前準備から終了後のフォローまできっちり対応し、顧客に好印象を与えましょう。
新規顧客・既存客問わず、顧客のネット環境が整っているかや、過去にオンライン営業などを行ったことがあるかを、事前に尋ねるのがベストです。
Webカメラやマイクなどの外部ツールを持っているかなども、前もって確認しておきましょう。
オンライン営業は、主催側も受ける側もみんな慣れているわけではないので、感覚的に実施日を忘れてしまう可能性があります。
オンライン営業を実施する日の数日前には一度メールや電話で、あいさつをしておきましょう。
また、当日の数分前には、
Zoomに参加できるWeb会議URLを、メールしておきましょう。
オンライン営業で作成した資料は、事前に顧客へも送付しておくとよいです。
あらかじめ送っておくことで、オンライン営業でのやり取りがスムーズになります。
オンライン営業を実施する前に、必ず音質や画質のチェックをしましょう。
オンライン営業中に、声が聞き取りにくい、映像がカクカクするなどの支障をきたしてしまうと、それを直すまでの間、顧客を待たせてしまいます。
最悪の場合、症状が改善されないまま終了してしまう場合もあります。
万全の体制で挑みましょう。
「バーチャル背景の設定」では、画像を挿入することができます。
名刺を背景画像に設定しておくこともおすすめです。
自分の情報を顧客に視覚で伝えることができます。
ホストは顧客よりも前に、Web会議の準備をして待機しましょう。
ホストは必ず、オンライン営業を開始する5分~10分前に準備しておき、顧客の入室を待ちましょう。
ホスト不在の状態で顧客を待たせてしまうと、心象がとても悪くなるので、時間厳守で動くことをおすすめします。
また、
無料版のZoomの場合、Web会議ができるのは1回40分と制限されています。
資料内容の説明20分、質疑応答20分など、タイムスケジュールをしっかり設定しておきましょう。
オンライン営業が終わった後は、フォローアップを行いましょう。
参加してもらったことへのお礼メールや、提案した内容についての不明点、疑問点については、いつでも問い合わせを受け付けていることなどを、顧客に示しましょう。
オンライン営業終了後も顧客とコミュニケーションを重ねることで、新規顧客が見込み客、見込み客が優良顧客へと、成長する可能性があります。
ZoomはWeb会議システムのため、オンライン営業だけでなくオンライン説明会も、実施することができます。
当社(株式会社コンビーズ)もZoomを使った、オンライン説明会を実施しています。
それは、メール配信システム・Combz Mail PLUS(コンビーズメールプラス)に関するオンライン説明会です。
オンライン説明会では、コンビーズメールプラス開発、運営している担当者が、毎週金曜日に無料で説明会や相談会を実施しています。
もちろん、対面式での説明会も併用しており、適材適所で使い分けています。
ZoomやGoogle Meetなどの代表的なWeb会議システムの機能や特徴を比較
今回の記事はいかがでしたでしょうか?
オンライン営業を1つのツールとして、いかに対面営業とうまく併用するかで、これまでの営業活動がスムーズにいったり、活発化する可能性があります。
相手のスケジュールも加味しつつ、うまくオンライン営業、対面営業を使い分けて、商品やサービスを円滑に提案し、売上アップにつなげてみてはいかがでしょうか?
以上、『Web会議システム・Zoomを使えばネットで営業活動ができる!【オンライン営業のいろは】』でした。
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