2025年04月17日
マーケティングの分析を、ひとつひとつ人力で実行していると、膨大な時間がかかってしまいますよね。担当者の負担が大きくなってしまい、仕事へのパフォーマンスを下げてしまう恐れもあります。
MAツール(マーケティングオートメーションツール)を導入すれば、こうしたリスクを軽減することができるんです。
この記事では、オススメのMAツールを10個紹介していきます。自社にあったMAツールが、きっと見つかるはず!
※各ツールの画像はそれぞれの公式サイトからキャプチャしております。
無料で利用できるツールから、高機能な有料ツールまでについてはこちら
目次
MAツールとは、見込み顧客の獲得から育成、そして営業への引き渡しまでの一連のマーケティング活動を自動化・効率化するためのツールです。
これまで別々の場所やシステムで管理されていた顧客情報を一元管理することができ、興味関心に合わせた情報提供を自動で行ってくれます。
ウェブサイトの行動履歴などから顧客の購買意欲を分析して、最適なタイミングで営業に引き渡すことで、マーケティング活動の効率化、顧客との関係強化、売上向上に貢献します。
MAツールが求められている理由としては、インターネットが普及したことに端を発します。
インターネットが普及したことで、顧客はWebサイトやSNSなどで情報を集めて、商品・サービスを比較検討するようになりました。
企業は、このような変化に対応し、ひとりひとりの顧客に合わせた最適な情報提供とコミュニケーションを行う必要に迫られています。
そのため、企業側は人力による営業だけでは商談を増やすのが困難になってしまいました。
こうした背景から、企業側はWebサイトやメール配信といったものを使って、顧客にアプローチをかける必要ができたため、MAツールの需要が高まっています。
実際にMAツールを導入することで、得られる主なメリットは以下の通りです。
聞顧客情報の収集や管理、メール配信やWebサイトの分析などといった業務を自動化できるため、作業負担の軽減につなげることができます。
この効果により、他の業務にさける時間が増え、よりマーケティング活動を行いやすくなります。
顧客一人ひとりの興味や関心に応じた情報を、適切なタイミングで届けることができるため、顧客満足度をアップさせることができます。
さらに、顧客との過去に行われたコミュニケーションを一元管理することで、担当者間の情報共有が円滑になり、顧客への対応の質を高めることもできます。
見込み客の育成から商談化までを、MAツールがサポートしてくれるので、営業活動の成約率が高まり売上アップにつながります。
そのほかでは、顧客データを分析することで、効果的なマーケティングの施策をあぶり出すことができ、費用対効果の高い施策を行うことができます。
マーケティング活動の効果を可視化することは、戦略の精度を高め、投資対効果を最大化します。
MAツールは、多岐にわたるマーケティング施策の効果を分析し、その結果を明確に提示する機能を提供します。
これにより、どの施策が目標達成に貢献しているのか、どの施策に改善の余地があるのかを、データに基づいて判断できます。
MAツールで使える機能は以下の通りです。
リード管理とは、リードに関する情報を収集・管理し、育成し、最終的に顧客へと転換するためのプロセス全体を指します。
リードとは、将来的に自社の商品やサービスを購入する可能性のある見込み顧客のことを指します。
MAツールを用いたリード管理では、多岐にわたるリード情報を一元的に収集し、管理することが可能です。
リード情報は、ウェブサイトの訪問履歴や資料請求の情報、メールマガジンの反応、展示会やセミナーでの名刺情報などが挙げられます。
これらの情報を統合することで、リード一人ひとりの興味や行動パターンを深く理解し、よりパーソナライズされたコミュニケーションを実現できます。
「MAツールにおけるスコアリングとは、リードの行動に応じて点数を加算し、その興味関心の度合いを数値化する機能です。
たとえば、Webサイトへの訪問、資料請求、メールマガジンの開封といった行動に対して、それぞれ異なる点数を設定します。
これらの点数を合計することで、リードがどのくらい自社の製品やサービスに関心を持っているかを客観的に評価できます。
シナリオ作成とは、設定した目標を達成するために、リードの行動や属性に合わせて、あらかじめ設計した一連の施策を自動的に実行するプロセスです。
シナリオを作成することで、特定の担当者しか業務の内容や進め方を理解していない状況を防ぎ、効率的かつ効果的にリードを育成し、顧客へと育成することができます。
たとえば、Webサイトで資料請求した人へのお礼メールを自動で送るなど、顧客の行動に応じて、前もってシナリオを作っておくことで、自動的にアプローチをかけてくれます。
メール文作成・配信機能では、顧客一人ひとりに合わせたメールを作成し、送信することができます。
この機能は、高度に自動化された配信設定が可能です。
メール分作成では、豊富なテンプレートや、顧客の属性や行動履歴に応じて、メール本文の一部を自動的に切り替える機能が備わっており、効率的にメールのパーソナライズ化を行うことが可能です。
たとえば、顧客の年齢、性別、過去の購買履歴、ウェブサイトでの行動パターンなどの情報を利用し、顧客の関心やニーズに最も合致するメッセージを作成できます。
MAツールでは、ランディングページやフォームを作成できます。
ランディングページは、特定のキャンペーンや製品に焦点を当てた1ページ完結のウェブページで、特定の行動を促すために設計されます。
たとえば、製品のデモ申し込み、資料ダウンロード、ウェビナー登録などが挙げられます。フォームは、訪問者の情報を収集するための重要なツールです。
氏名、メールアドレス、電話番号などの情報を収集し、リードのデータベースを構築します。
MAツールの中には、ドラッグ&ドロップ機能やテンプレートを活用して、コーディングの知識がなくても作成可能なものもあります。
マーケティング活動を測定するための、レポート機能が備わっています。メルマガの開封率やクリック率のほか、Webサイトのアクセス数など、あらゆるデータの分析が可能です。
施策の成果を可視化できるレポート機能は、改善に繋げるために重要です。
MAツールから直接、InstagramやFacebook、Googleなどの広告キャンペーンを、設定・運用することができます。
分析面では広告のクリック率やコンバージョン率、リアルタイム追跡などができます。また、顧客の行動や興味に基づいて広告の配信先を調整できるため、より個々にマッチしたものを発信できます。
まずCRMツールとSFAツールについて解説します。
CRMツールは、顧客との関係を構築し、維持するためのツールであり、顧客の基本情報や購買履歴、問い合わせ履歴などを一元管理します。
MAツールとCRMツールどちらも顧客に関するデータを活用するツールですが、主な目的と対象とする顧客が異なります。
そのため、機能にも違いがあり、連携することでより効果を発揮します。
MAツールは、前述の通り、見込み顧客を育成する目的で使われることが主になります。
しかしCRMツールは、既存顧客との関係を深め、長期的な関係を構築することが目的であり、現在取引のある顧客、過去に取引のあった顧客が主なターゲットとなります。
SFAツールは、営業活動を効率化し、売上向上を支援するためのツールであり、案件管理や営業進捗の可視化、営業担当者の活動管理などを行います。
MAツールは、これらのツールと連携することで、マーケティング部門が獲得したリード情報を営業部門にスムーズに引き継ぎ、営業部門はMAツールで蓄積された顧客の行動履歴や興味関心に基づいて、より効果的な営業活動を展開できます。
たとえば、MAツールで特定の製品ページを頻繁に閲覧しているリードや、特定の資料をダウンロードしたリードの情報をCRMツールに自動的に連携することで、営業担当者は迅速にアプローチできます。
また、MAツールで実施したメールマーケティングの結果や、ウェブサイトでの行動履歴をSFAツールに連携することで、営業担当者は顧客の状況を把握し、より適切な提案を行うことができます。
このように、MAツールとCRMツール・SFAツールの連携によって、マーケティングと営業の壁を取り払い、顧客中心のビジネスプロセスを実現することができます。
MAツールの仕様タイプは、4つあります。実際に導入する場合、自社で行うマーケティング活動に、どのタイプのMAツールが適切かを判断しておきましょう。
シンプル型は、基本的な機能に絞り込んで、使いやすさを重視したものです。メルマガの配信や顧客情報の管理といった基本的な機能のみとなっており、単純でわかりやすい設計になっています。
さらに、シンプルな機能構成のため、複雑な設定をする必要がありません。初心者の方でもすぐに始められますし、比較的低コストでの導入が可能です。
ただし、デメリットとして、基本的な機能に絞られているため、高度なマーケティング施策を実行したい場合には機能が不足する可能性があることに注意です。
専門特化型は、特定の分野に適した機能に特化しているものです。たとえば、メールマーケティングに特化しているツール、特定の業界に特化しているツールなどがあります。
メールマーケティングに特化しているのであれば、メルマガのメール配信やトラッキングが得意となっています。
特定の業界に特化している場合は、業界のルールやニーズに応じて設計されており、特定の要求に対応しています。
メリットとしては、特定の課題解決のために必要な機能をそろえているため、使いやすく、導入や運用も比較的簡単です。
オールインワン型(※後述)に比べて専門分野に関して高度な機能が提供されています。
デメリットは、特定の分野に特化しているため、その分野以外のマーケティング課題には対応できない、または機能が不足する可能性があることです。
専門特化型ツールに加えて、使いたい機能がある場合は、他のツールとの連携をして補う方法もあります。
オールインワン型は、マーケティング活動に必要となる機能が、すべてそろっているタイプです。
これにより、顧客情報、キャンペーンの計画と実施、メルマガのメール配信、結果の分析などを行うことができます。
メリットとしては、マーケティング活動や営業活動をひとまとめにできるため、業務が円滑になるだけでなく、部署間を越えての情報共有や連携がしやすくなります。
デメリットとしては、機能が多すぎて機能が多すぎて使いこなせない可能性があることです。
自社のニーズに合わない機能や、使いこなせない機能が含まれている場合もあり、結果的に、一部の機能しか利用せず、コストに見合わない場合があるため注意です。
AIを活用したMAツールも登場しつつあります。AIを使って、より高度な分析や予測をすることで、マーケティング活動を効率よく行えます。
主にAI活用型ができることは、顧客の行動を学習して自動で分析し、より効果的なマーケティング施策を立案してくれたり、最適なタイミングで情報を発信したり、予測分析により顧客の行動の予測などです。
デメリットは、AIの精度は学習データに大きく依存することです。
そのため、不十分なデータや偏ったデータで学習した場合、誤った分析結果や予測を生み出す可能性があります。
世間で提供されているMAツールは、多岐にわたります。
そのため、自社にマッチするものを選択しないと、マーケティング活動に使えなかったり、コストだけがかかってしまう可能性があります。
損をしないためにも、自社に適したMAツールの選び方を知っておきましょう。
MAツールを導入するうえで、自社がBtoB向け企業なのか、BtoC向け企業なのかで、重視すべき機能は変わってきます。
BtoB向け企業の場合は、商品・サービス一つひとつが高額なため、長期的に顧客との関係を築いていけるツールがおすすめです。
そのため、メルマガのメール配信、リードのスコアリング、見込み客の育成などの機能を備えたものが適しています。
BtoC向け企業の場合は、商品・サービスの価格は低いため、多くの顧客との接点をもつことができるツールがおすすめです。
そのため、メルマガのメール配信はもちろん電話対応、SNSやアプリなどでの接触といった、多くの接点を一元管理できる機能を備えたツールが適しています。
マーケティング活動において、どのような課題を抱えているかを明確にしましょう。
たとえば、「顧客との関係性をより深めたい」「リードを増やしたい」「マーケティング活動の効率化をはかりたい」など、さまざまな課題が浮き彫りになるはずです。
次に、導入を検討しているMAツールが、課題に対して、どのように対応し解決につなげることができるかをチェックしましょう。
事業の規模などに適した機能がそろっていて、なおかつ使いやすいかどうか確認をする必要があります。
多機能だからといって、使わない機能ばかりでは、ただコストが上がってしまうだけになってしまいます。
日々運用するものなので、自分のレベルに合ったものを選ぶことをおすすめします。
当然ながらMAツールを導入するには、初期費用や月額費用が発生します。自社の予算にマッチするものを選び、無理のない導入、運用を目指すことをおすすめします。
もし、無料トライアルが提供されている場合は、積極的に使用して検討するとよいでしょう。
困ったことやトラブルがあった際に、受けられるサポートが充実しているか確認するのも忘れてはいけません。
どんなことでも相談が可能であるか、サポートは無料か有料かなど、何かあった場合に事前に備えることができるレベルのサポート体制であるかを確認しておきましょう。
ここでは、おすすめのMAツール10選として、各社のMAツールの特徴などを掲載しています。
企業名 | 主に向いている企業 | 料金 |
---|---|---|
Oracle Marketing Cloud |
|
・非公開のため問い合わせが必要 |
Kairos3 Marketing |
|
|
SATORI |
|
|
SHANON MARKETING PLATFORM |
|
・月額費用=120,000円税抜~ |
配配メールBridge |
|
・月額料金はプランや登録アドレス数によって変動する料金体系、アドレス数に応じた月額費用のため配信数は無制限 |
BowNow |
|
|
HubSpot Marketing Hub |
|
|
b→dash |
|
・要問合せ |
Adobe Marketo Engage |
|
・要問合せ |
List Finder |
|
|
タイプ:オールインワン&AI活用型
Oracle社はBtoB向け企業にMAツールを提供しています。
顧客のデータを自動で分析するため、どのリードに力を入れたらよいか、わかりやすいです。
タイプ:操作性がシンプルなオールインワン型
Kairos3 Marketingは、シンプル運用からハイレベルな運用までをカバーしてくれるMAツールです。基本的な機能としてリード管理、メール配信、フォーム作成、スコアリングなどがそろっています。
また、コストパフォーマンスが高いうえ、操作性もシンプルなものとなっています。
タイプ:オールインワン型
SATORIは、素性のわかる見込み客に対しては、Webサイト内の行動履歴を把握して、適時にアプローチをかけることができます。
さらに、匿名な状態の見込み客に対しても接点を作りアプローチすることができます。
タイプ:セミナー・イベント特化型
SHANON MARKETING PLATFORMは、BtoB向け、BtoC向け、企業規模、業界を問わず、あらゆる企業で導入が可能なMAツールです。
リードの獲得から商談化まではもちろんのこと、セミナーマーケティング、イベントマーケティングの効率化もはかれます。
タイプ:営業連携強化型
配配メールBridgeは、商談獲得に強い機能を搭載しているだけでなく、外部サービスとの連携が強いMAツールとなっています。
専門の担当者による運用や導入の支援も行っており、サービス導入から定着までの5つのプログラムを用意しています。
費用対効果ではNo.1で、サポート満足度は95%となっています。
タイプ:シンプル型
BowNowはMAツールとしては国内シェアNO.1で、導入企業は14,000社となっています。
はじめてMAツールを導入する際に必要な機能がそろっているだけでなく、低価格となっています。
見込み客リストへのアプローチを自動化することができます。
また、専任担当によるサポート体制は充実しており、導入後の成果を上げるための支援を行っています。
タイプ:オールインワン&AI活用型
HubSpot Marketing Hubは、簡単な操作で多彩な機能を使うことができるだけでなく、ビジネスの成長に応じて拡張が可能なAI搭載のカスタムプラットフォームになっています。
データ、チーム、顧客の3つの要素の連携ができます。
タイプ:オールインワン型
b→dashは、データマーケティングに必要な機能を網羅しています。
そのため、データの活用状況に合わせて機能を拡張しつつ利用することができます。
また、操作性が扱いやすくて、プログラミングの知識がない方でも使えるものとなっています。
タイプ:オールインワン&AI活用型
Adobe Marketo EngageはAIを活用したMAツールで、世界6,000社以上で導入されています。
リード管理、Eメールマーケティング、リードナーチャナリング、キャンペーン分析など、多岐にわたる機能を提供しています。
そのほかでは、生成型AI「Adobe Sensei GenAI」を使っての作業自動化や効率化もはかることが可能です。
タイプ:BtoB特化型
List Finderは、BtoB向け企業に最適な機能をそろえているMAツールです。
BtoB企業向けに、必要な機能に絞り込んでいるだけでなく、シンプルな画面のため使いやすくなっています。
専門のコンサルタントが支援してくれる手厚いサポートがあるため、安心して運用することができます。
MAツールとメール配信サービスは、メールマーケティングを行う際にどちらでも使うことができますが、特性が異なります。
MAツールは、メール配信のほかに顧客管理やWebサイトの分析など、多彩なマーケティング機能をそろえています。
メール配信サービスは、メール配信に特化しているので、MAツールに比べて機能は限られていますが、シンプルで使いやすいのが特徴となっています。
メール配信サービスは、メルマガやキャンペーンメールなど特定の目的をもってメール配信したい方や、マーケティング初心者でシンプルなツールからスタートしたいという方におすすめです。
そのほかの検討材料としては規模の大小で異なります。
規模が大きく幅広いマーケティング施策を求めている方はMAツール、規模が小さくメールマーケティングに特化したい方はメール配信サービス、といった感じで検討されると良いでしょう。
この記事では、マーケティング活動を自動化し、見込み客の獲得から育成、商談化までを効率的に行うためのMAツールについて解説しました。
MAツールの導入は、業務効率化、顧客体験の向上、売上アップなど、多くのメリットをもたらします。
MAツールには、シンプル型、専門特化型、オールインワン型、AI活用型といった様々なタイプがあり、自社のビジネスモデル(BtoB・BtoC)、抱える課題、必要な機能、予算などを考慮して最適なツールを選ぶことが重要です。
この記事で紹介した10個のMAツールは、それぞれ特徴や強みが異なります。
ぜひ、各ツールの情報を参考に、自社に最適なMAツールを見つけて、より効果的なマーケティング活動を実現してください!
料金プランや運用のご相談まで、あなたの専属コンサルタントがサポートします
コンビーズのサービスをご紹介していただくと、あなたも紹介者さんもおトク
お客様が安心してご利用いただけるようセキュリティ対策もバッチリ。第三者認証であるISMS(ISO27001)を取得済み。