2020年05月22日
メルマガを配信しているのに、開封率(※1)もクリック率も上がらない、そんな悩みをお持ちではないでしょうか?
メルマガを配信する場合、出来るだけ多くのユーザーにメルマガを読んでもらいたいと思うのは誰でも感じることでしょう。
ここではセグメント配信という、反応率を上げるために欠かせない配信手段を紹介します。
セグメントは設定などの手間が掛かるため、導入をためらいがちになりますが、一度、設定し慣れてくると手間も抑えられ予想以上の反応が期待できます。
ここでは知らないと損をする、具体的なセグメントの事例について紹介します。
(※1)開封率とは、メールを配信総数のうち、件名をクリックした人の割合。
クリック率:メール配信総数のうち、開封したのち、本文中のリンクをクリックした人の割合です。
この記事では、開封率=反応した人の割合と見なすため、便宜上「反応率」と表記することがあります。
目次
セグメント配信とは、ユーザーのステータスや行動などといった条件を基準にして、分類してメールを配信することを指し、全員にまとめて配信する「一斉配信」とは対照的と言えます。
また、ステータスや行動のことを「属性」と呼びます。
例として次のようなものがあります。
ステータス系の属性
行動系の属性
一例として挙げただけでも、これだけ沢山の属性があります。
セグメント配信ーは一人ひとり属性が異なり、その分ニーズもあります。
全てのニーズに応えられるメールにしようと思うと、内容が広く浅くになりがちです。
内容が浅くなると、ユーザーの心にも響かなくなり反応が薄くなります。
自分にとって関心のない内容のメールばかり届くと不快になりますし、次第にメールをスルーされ、最終的ににはメルマガの配信を解除されてしまいます。
一方でセグメントメールは特定の属性を持つユーザーだけに絞って配信します。
そのため、具体的な内容のメールが配信しやすくなりますし、ニッチな情報を配信することもできます。
ユーザーにとっても関心のあるジャンルが詳細にかつ具体的に書かれていると、多くの方が興味を持ちやすくなります。
そのため、セグメント配信は反応率が上がり、結果的にメールの開封率も獲得できるようになります。
必要な情報を必要なユーザーに配信することができるセグメント配信ですが、セグメントには後で判明する属性があります。
それが、上記で紹介した行動系の属性です。
ステータス系の属性は、メルマガ登録時にユーザーに情報を入力してもらいます。
その際の主な入力項目として、性別や年齢、職業になります。
この時点では、実際に入力された以上の情報は分かりませんし、例えば主婦であってもキッチン用品よちもパソコンに興味があるユーザーも存在します。
このようなユーザーを見分けるには、メルマガ登録後にそのユーザーがどのようなサイトを閲覧しているのか、商品の購入履歴などを追うことにより、より具体的な属性を把握することができます。
そのため、ユーザー属性を詳細に把握するためには、タイムラグが生じます。
セグメント配信を行うことで次のようなメリットがあります。
次に具体的にどのようなメリットがあるのか、紹介していきます。
セグメント配信の1つ目のメリットは、属性を絞り込み、ユーザーのニーズに合わせてメールを配信することができる点です。
例えば、「パソコン関連用品に興味のある」という属性を持ったユーザーへメルマガを配信するとします。
この場合、パソコンに関する新商品の紹介だけではなく、対象商品を使った便利なパソコンの使い方や豆知識などを集中的に伝えることができます。
このようにパソコンの購入を考えていなかったユーザーに対してもメルマガで興味を引き出すことにより、意識がパソコンを新調するきっかけを与えることができます。
また、セグメント配信にはターゲットを絞り配信しているため、ユーザーの多くはパソコンに関連した情報に興味があるため、反応率が高くなり、結果的に購入に至る機会が増えます。
例えば、先ほどのパソコン関連のメルマガを全ユーザーに一斉配信した場合、パソコン関連に興味のないユーザーには見向きもされなくなります。
見向きもされないどころか、不快と感じる人もいるでしょう。
誰でもそうですが、自分に興味のないメールを一方的に送られてくると、メールの反応に手が止まり、不要なメールに意識が向き不快に感じます。
結果、興味のないメルマガが送り続けられてくると、やがて、メルマガを解除されてしまいます。
更に、ユーザー離れを抑えることで、常に配信先リスト数が安定します。
新しくユーザーを増やすよりも安定的な配信先を確保する方が、売上UPに近づけることができます。
ユーザーの需要に合わせた配信ができ、反応率・売上の向上が期待できるセグメント配信ですが、デメリットもあります。
このようにある程度の経験が必要ですが、慣れてくると要領よくできるようにはなります。
セグメント配信を行う上で事前にセグメントを設定する必要がありますが、慣れるまでは思ったように属性の分類ができないこともあり、なかなか効果が出ないこともあります。
慣れるまでに時間が掛かる理由として、メルマガ登録後に判明する属性があるためです。
メルマガ登録時はユーザーの基本的な情報しか得られることができないため、ユーザーの行動までを把握することができないためです。
仮に具体的な属性を把握できたとしても、どのようなセグメントが適切で設定すれば良いのかは、経験や慣れが必要になります。
メルマガ配信システムを契約する会社にもよりますが、専属コンサルタントがこのようなセグメントの設定を行ってくれるサービスもありますので、始めのうちはこのようなサービスを利用するのも方法の一つです。
ご自身で設定する場合は開封率やクリック率を都度計測し、併せてユーザーの需要にマッチした訴求ができるように、日々改善していくことが必要です。
セグメント配信を行うためには、ユーザーの属性を分ける必要があります。
その分、ユーザーの属性ごとに、配信するメール文面を変える必要があり、一斉配信に比べると、どうしても手間が掛かります。
細かくセグメントを分けすぎると、今度はリストの管理が大変になり、配信ミスなどの原因にもなりかねません。
メルマガ担当者の運用コストも考えて属性分けを行うことで、質の高いセグメント配信が可能になります。
一斉配信に比べて、セグメント配信はどうしても手間がかかるため、なかなか運用に手を出せない方も多いと思います。
しかし、その手間をできるだけ少なくすることは工夫次第で可能になります。
属性ごとに文面を変える必要はありますが、一から全てを作成しなおすのはとても大変です。
そこで、部分的に編集を行い、複数の属性に使いまわせるようなテンプレートを作っておくと便利です。
例えばあいさつ文はそのまま使えることが多いです。
商品をアピールする箇所だけ切り替えられるようにすることで、作業を簡略化することもできます。
セグメント配信はうまく活用すると、一斉配信に比べて反応率が数倍に伸びることもよくあります。
何度もテストを行い、適切なセグメントを見つけることで、最大限の利益を得られることにつながります。
ここまでセグメント配信の魅力をお伝えしましたが、一斉配信が良くないわけではありません。
重要なのは使い分けです。
高い反応率を望むのではなく、どのような属性の人に反応があるかなど、広い視点から測るケースでは一斉メールが効果的です。
一斉メールの内容は浅く広くを意識すると良いでしょう。
一斉配信のときは、全力セールを行うよりも、お得な情報などを配信する方が良いと言われます。
ショッピングサイトの場合ですと、特定のジャンルの商品だけ扱うより、複数のジャンルを扱うと良いでしょう。
反応率の良い属性のユーザーを中心に、ジャンルを絞ったセグメントメールを送ると効果に期待できます。
実際にセグメント配信の活用事例を3つ紹介していきます。
ユーザーがメールをチェックしそうな時間帯を狙って配信することはとても重要です。
なぜなら、このタイミングを狙って配信することで開封されやすくなるからです。
ユーザーの多くは一日に何通もの(平均2~30通)メールを受信すると言われています。
メールの受信ボックスは、最新のメールから順番に表示されます。
このため、読んでもらえそうにない時間帯に配信すると、ユーザーがメールボックスを確認する頃には、他のメールに埋もれてしまい、開封率が下がります。
一般的に、メールをチェックしやすい時間帯を職業別で見ると以下のようになります。
サラリーマンやOLの場合
主婦の場合
学生
高齢者
企業向け
上記のようなタイミングが、セグメント配信には有効的と言われています。
同じメールを配信する場合でも配信先によって、タイミングを変えることで、反応率が良くなることは多いです。
実際には、これらの時間帯が必ずしも良いとは限りませんが、少しずつ配信するタイミングを変化させてみて、反応率を確認するとことで、より効率的に結果を得ることができます。
最近は学校でメール配信システムを活用する事例が注目されています。
教員間の連絡手段として活用することで、業務の負担軽減が期待されています。
また子供へ向けての連絡をメール配信で行うこともできます。
連絡網は、全員に回すまでに時間がかかりますが、メール配信だと短時間で済みます。
その分マメに連絡できるため、学校と子供の間で心の距離を縮められることも期待できます。
また、教育機関でのメール配信システムの活用事例については、以前の記事にも紹介していますので、そちらの記事を参照ください。
学校でメール配信を活用する場合の属性は下記のようになります。
このような属性分けを行うことになります。
例えば中間・期末テストに関する連絡を行うとしましょう。
この場合配信するタイミングは同じですが、学年ごとに出題範囲は異なります。
学年ごとにセグメント配信をすることになりますが、出題範囲の表だけを差し替えて配信すれば効果的です。
企業セミナーに参加した人だけに、手厚い対応を行うと、反応率が高くなります。
参加されたことへの感謝の気持ちと、次回セミナーで使える割引制度のようなものを配信してみると良いでしょう。
簡単な例文
件名:(明日まで)次回セミナー代40%OFF
先日は弊社セミナーにご参加いただき誠にありがとうございました。
前回ご参加いただいた●●様だけに、明日までに参加表明をいただくと、次回参加費を40%OFFでご案内します。
このような感じです。
前回のセミナーに参加してくれたお礼と次回割引きがあれば、また参加したくなる人が増えてきます。
一斉配信では、いまひとつ反応が薄く、開封率、クリック率の改善をされたい方は、ぜひセグメント配信を試してみると反応の良さに変化があることが分かります。
細かくセグメント化すれば、その分手間は増えてしまいますが、それだけ反応は良くなります。
実際の配信では、セグメントによる反応率の目標と作業時間による人件費のバランスが大事になりますが、反応を探ることで、適切なセグメントを見つけ最大限の利益を得られることにつながります。
コンビーズメールプラスでは、名前や会社名など属性を自由に作成でき属性が簡単に選択できます。
また、メール配信に関するノウハウを持った専属の担当者が、導入から運用までしっかりサポートします。
セグメント配信に関して、ご検討中の方は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。
料金プランや運用のご相談まで、あなたの専属コンサルタントがサポートします
コンビーズのサービスをご紹介していただくと、あなたも紹介者さんもおトク
お客様が安心してご利用いただけるようセキュリティ対策もバッチリ。第三者認証であるISMS(ISO27001)を取得済み。