メルマガ運用者必読!ステップメールの活用法&事例3選を解説

2023年12月07日

メルマガ運用者必読!ステップメールの活用法&事例3選を解説

メルマガを一斉配信したにも関わらず、思った効果(開封率やコンバージョン数など)を得られず、悩んだことはありませんか?

一斉配信のメルマガだけでは、ユーザーを自社(通販サイトや営業部など)へ導き切れない可能性があります。

メールによる商品やサービスの訴求はメルマガだけでなく、ほかにもさまざまな方法があります。

今回は、メールマーケティングの1つの方法である「ステップメール」について紹介します。

ステップメールとは、ユーザーのアクション(行動)を起点に、あらかじめ用意しておいたメール、事前に設定した配信日時や回数に応じて、自動的にメール配信するものです。

本記事では、ステップメールの活用法、書き方のポイント、事例について解説します。

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    目次

  1. 1【おさらい】ステップメールとはなにか?
  2. 2ステップメールのメリットとデメリット
  3. 2.1ステップメールのメリット
  4. 2.1.1ユーザーとの信頼関係が構築できる
  5. 2.1.2運用のコスト(工数)を減らすことができる
  6. 2.2ステップメールのデメリット
  7. 2.2.1作業の工数(イニシャルコスト)がやや多い
  8. 2.2.2配信回数や配信日時にも配慮が必要
  9. 3ステップメールの効果を高めるための書き方「7つのポイント」
  10. 3.1①ステップメールを使う目的を考える
  11. 3.2②ステップメールを送るターゲットを想定する
  12. 3.3③カスタマージャーニーマップを作る
  13. 3.4④ステップメールのシナリオ設計を行う
  14. 3.5⑤メールの本文を書く
  15. 3.6⑥ステップメールの配信設定を行う
  16. 3.7⑦ステップメール配信後の効果測定をして傾向と対策を立てる
  17. 4ステップメールの活用事例3選を紹介
  18. 4.1ステップメールによる顧客育成の成功事例
  19. 4.2ステップメールによる営業活動の自動化の成功事例
  20. 4.3ステップメールによるリピート顧客獲得の成功事例
  21. 5まとめ

【おさらい】ステップメールとはなにか?

ステップメールとは、メールマーケティングの1つの方法です。

ユーザーの行動を起点に、あらかじめ用意しておいたメール本文、事前に設定した配信日時、配信回数をもとに、自動でメール配信が行われます。

1つ例をあげると、ユーザーが「資料請求した」という行動を起点とした場合、以下の流れを想定することができます。

ユーザーが資料請求した日を起点とする場合の流れ

  • 翌日資料請求へのサンクスメールを配信
  • 2日後資料をサイト上でダウンロード、または郵送できることを伝える
  • 9日後資料に記載されている商品やサービスのセールスポイントをメールする
  • 16日後購入を促すために割引クーポンを発行
  • 23日後購入方法についての詳細な情報を送る

このように複数の段階を踏み、ユーザーの商品やサービスへの興味・関心を段階的に引き上げる施策を、自動で行うことができます。

ほかにも、

  • メルマガ登録済みのユーザーの「記念日」といった日時を起点とした方法
  • 「メルマガの開封」といった日時を起点とした方法
  • 「文章内にあるURLをクリック」といった日時を起点とした方法

といった行動を起点とした方法もあります。

ステップメール

ステップメールのメリットとデメリット

ステップメールを導入する前にメリットとデメリットについて把握しておくと、検討材料となるため、しっかりチェックしておきましょう。

ステップメールのメリット

ステップメールのメリットは、主に2つあります。

ユーザーとの信頼関係が構築できる

ステップメールを活用するメリットとして「見込み客との信頼関係を構築」することがあげられます。

見込み客に対し、有益な情報を複数回に分けてメール配信できるため、メールを通じて何度も接触することができます。

この接触により、メルマガを運用する側とユーザーとの関係が親密になり、見込み客だったユーザーが商品やサービスを購入したり、将来的にはヘビーユーザーに成長する可能性が高まります。

運用のコスト(工数)を減らすことができる

事前にメール本文や配信日時、配信回数などを設定しているので、運用する側の日々のコスト(工数)を減らすことができます。

ステップメールは、自動的、かつ確実に情報発信してくれるため、営業を自動化してくれるツールといえます。

ステップメールのデメリット

ステップメールのデメリットは、主に2つあります。

作業の工数(イニシャルコスト)がやや多い

ステップメールは、ユーザーの行動を起点に自動でメール配信されるため、日々の労力を軽減することが可能です。

しかし、日々の労力を軽減させるためには、事前の設定が必要なため、その分の作業工数はどうしても増えてしまいます。

1つのシナリオを作成するには、最低でも5つの作業をしないといけません。

    ※括弧内の時間は、ステップメール作成に要する所要時間の目安です。

  • 現時点で、読者に促したい行動の明確化(約30分から1時間)
  • 特定の条件に当てはまる読者の検索(約2時間から5時間)
  • これらの読者に当てはまるシナリオの作成(約2時間から5時間)
  • シナリオに沿ったメール本文の作成(約5時間から10時間)
  • メルマガの読者層に沿った、配信日時の設定(約1時間)

このようにステップメールの作成には、さまざまな作業を必要とします。

コンビーズメールプラスのステップメール設定画面

ステップメール設定画面

配信回数や配信日時にも配慮が必要

ステップメールの場合も、配信回数や配信日時は考慮しないといけません。

また、配信日時に関しても、例えば深夜遅くにメール配信してしまうと、嫌がらせのような行為になってしまうので、適切な時間帯に送るようにしましょう。

コンビーズメールプラスの配信日時設定画面

配信日時

ステップメールの効果を高めるための書き方「7つのポイント」

ステップメールを効果的に運用するには、下地となる書き方があります。

この段落では、初期の書き方としておさえておきたい7つのポイントを紹介します。

最初は以下の方法をベースに作成し、慣れてきたら独自の運用方法を考えてみてください。

①ステップメールを使う目的を考える

まずステップメールをはじめる前に、ユーザーにメールを送ることで

「 達成したい目的は一体何か 」

について設定します。

はっきりとした目的でなくてもよいので、

  • コンバージョン(購入などの成果)数を高めたい
  • 自社のWEBサイトへ来てほしい
  • 問い合わせ件数を増やしたい

などの目的を定めましょう。

特にステップメールは段階を踏んで一定期間配信を行うため、目的が明確でないと、無目的に配信を続けることになりかねません。

目的をもってステップメールを運用することで、受信する側の行動(購入など)につながる可能性が高まります。

②ステップメールを送るターゲットを想定する

ステップメールを送りたい相手をターゲティングすることも、効果的なステップメールを書く上で大切なことです。

対象となりうるユーザーがどんな人かを想定する場合は、ペルソナが役に立ちます。

ペルソナとは、想像上で詳細に人物を設定したものをいいます。

想像上の人物が、年齢や性別、どんな仕事をしているか、趣味は何か、どんな悩みを抱えているかなど、細かくプロフィールを想定することで、1人の人物像が浮き上がってきます。

そして、その人物にどのような情報をステップメールで送ればよいかがわかってきます。

メルマガの始め方が分からない!初心者でもすぐにできる事前準備とは

③カスタマージャーニーマップを作る

ステップメールを運用する目的、ターゲットが想定できたら、次はカスタマージャーニーマップを作ります。

カスタマージャーニーマップとは?
カスタマージャーニーマップとは、想定したターゲットが商品・サービスの情報をどのように入手し、購買意欲を向上させて、最終的にものを買うかまでの過程を考え、図式で作成するものです。

カスタマージャーニーマップを作る際は、AIDMAの法則を使うとスムーズにいきます。

AIDMAの法則とは、次の5段階に分けて、ターゲットの購買行動を考えるフレームワークです。

AIDMAの法則

  • 注意(Attention)
  • 関心(Interest)
  • 欲求(Desire)
  • 記憶(Memory)
  • 行動(Action)

これらの5つの段階を、詳しく解説していきます。

注意(Attention)
ユーザーに「メルマガ購読者を募集している」ことを広く宣伝し、注意を引かせることが大切です。募集を行っていることを、検索サイトやSNSのほか、さまざまな媒体で宣伝して認知してもらうことで、ステップメールのスタートが可能になります。また、宣伝だけでなく、メルマガ登録することで手に入る情報、ユーザーが得られる利益なども明確にすることで、注意を引かせることができます。
関心(Interest)
ユーザーがメルマガ登録を行ったということは、少なくとも商品やサービスへの関心があるためです。例えば、「この商品を買うことで生活が豊かになるのでは?」「このサービスを導入することで課題解決につながるのでは?」といった関心をもっている可能性があります。このようなユーザー心理を考えながら、「商品やサービスに関する詳細な情報」を提供し、関心度を高めましょう。
欲求(Desire)
関心を示したユーザーが、必ずしも商品やサービスを購入するとは限りません。購入したいという欲求を高めるための、訴えかけも必要となります。「なぜ買う必要がある」のかや、実際に商品やサービスを買うことで「課題解決した具体例」「その先に待っている充実した未来」などの、買うことで得ることができる満足感を、より具現化して伝え、買いたいという欲求を高めましょう。
記憶(Memory)
ユーザーは商品やサービスを即決するとは限らず、保留する可能性も十分にあります。そのため、改めて「買いたい」という欲求をもってもらうために、過去の商品やサービスに関する記憶を掘り起こす必要があります。「この商品やサービスを手に入れたかった」という記憶に訴えかける情報を提供することで、購入につながる可能性が高まります。
行動(Action)
行動は「商品やサービスの購入」を指します。ユーザーが行動を起こすときに、スムーズに商品やサービスが購入できる方法をしっかり伝えましょう。買い方が複雑だったり、必要な情報が不足していると購入してくれなくなりますので、最後まで手を抜いてはいけません。

AIDMAの法則になぞらえると

実際にAIDMAの法則になぞらえて、ステップメールを作成するとします。

仮に目的を「メルマガ登録から商品購入まで」にした場合、以下の流れが考えられます。

AIDMAの法則でステップメールを作成する場合

  • 注意(Attention)メルマガ登録を行っていることを宣伝
  • 1通目:関心(Interest)商品やサービスに関する情報を配信
  • 2通目:欲求(Desire)商品に関する活用事例や成功体験などを配信
  • 3通目:記憶(Memory)再検討してもらうための情報発信やクーポンなどを提供
  • 4通目:行動(Action)商品購入の方法を伝える

④ステップメールのシナリオ設計を行う

カスタマージャーニーマップを作成できたら、それになぞらえてシナリオ設計を行います。

ステップメールを何回送るか、各メールをどんな内容にするか、送る間隔を何日に1回とするか、といったことを想定していきます。

ただ、回数については明確なルールはありませんので、

例えば、スタート地点を

「 ユーザーが問い合わせてきた日を起点に翌日メールを送る 」

とし、

ゴール地点を

「 最終的な目標達成をいつまでにしたい 」

といったように、入口から出口を決めておくとシナリオ設計しやすくなります。

⑤メールの本文を書く

一斉配信のように不特定多数にメール配信するのではなく、ステップメールの場合はターゲットが絞り込まれた状態で行われます。

そのため、想定したペルソナに対して、どんな情報を送ればよいかを考えながら本文を作成していきます。

ターゲットとなるユーザーを想像しつつ、わかりやすい表現にするだけでなく、長すぎず読みやすい文章量で伝えたいことを書きましょう。

あまりに長すぎると、読む側が億劫(おっくう)さを感じ、途中で離脱する可能性があります。

⑥ステップメールの配信設定を行う

ステップメールの配信設定を行う際は、必ずテスト配信をしましょう。

予定通りの日時にメールが送られてくるか、文章に誤字脱字がないか、貼り付けたリンク先に間違いがないかなどは、丁寧にチェックしましょう。

また、ユーザーが届いたメールを読む可能性が高まる日時もきちんと考慮して、配信することもおすすめします。

適切な配信日時の解説については、以下のリンクをご参照ください。

メルマガの配信する時間や曜日を工夫して、開封率アップを狙おう

⑦ステップメール配信後の効果測定をして傾向と対策を立てる

ステップメールを送ったあとは効果測定を行い、傾向と対策を立てていきましょう。

効果測定としては開封率やクリック率などがあり、実際に送ったメールが効果を発揮していたかを調べることができます。

効果があれば成功事例として残すことができますし、効果がなければ何をブラッシュアップすればよいか、などを調べることができます。

効果測定を行う方法などについては、以下のリンクで詳しく解説しています。

メルマガは効果測定が重要!分析方法とKPI(指標)の理解で成果アップ

ステップメールの活用事例3選を紹介

前章では、ステップメールの書き方について解説しました。

この段階で、まだステップメール導入のイメージができない方は、3つの事例を参考にステップメールを活用してください。

  • ステップメールによる顧客育成の成功事例
  • ステップメールによる営業活動の自動化の成功事例
  • ステップメールによるリピート顧客獲得の成功事例

ステップメールによる顧客育成の成功事例

ここでは、ステップメールによる顧客育成の成功事例を紹介します。

あるスポーツジムが運営するメルマガで行われた事例です。

こちらのジムでは、メルマガ登録者数の増加がジムの新規入会者数の増加につながらない、という課題を抱えていました。

この課題解決に向けて、次のシナリオをもとにメルマガの新規登録者へステップメール配信を行いました。

シナリオをもとにステップメールを配信した事例

  • 1日目の配信新規登録者限定の2日間のダイエットチャレンジの案内
  • 2日目の配信腹部引き締めエクササイズ体験会の参加券の配布
  • 3日目の配信下半身引き締めエクササイズ体験会の参加券の配布
  • 4日目の配信体験会参加者の感想やエクササイズ終了後の効果の紹介

こちらのシナリオで新規登録者へ体験会参加を促進するとともに、体験会で得られる効果の詳細を配信した結果、新規入会者数の増加に成功しています。

こちらの実例のように、ステップメールは「読者登録日」を起点とした配信による顧客の育成を実現します。

ステップメールによる営業活動の自動化の成功事例

ここでは、ステップメールによる営業活動の自動化に関する成功事例を紹介します。

こちらは、あるECサイトが運営するメルマガで行われた事例です。

こちらのECサイトでは、新商品Aの販売数が伸び悩んでいることが課題でした。

この課題を解決すべく、過去にメルマガで配信した新商品Aの販売サイトに飛ぶリンクをクリックした読者へ、以下のシナリオでステップメール配信を行います。

リンクをクリックした読者へシナリオをもとにステップメールを配信した事例

  • 3日目の配信商品Aのお買い忘れがないかの確認
  • 5日目の配信商品Aや類似商品の購入だけに使用できるクーポンの配布
  • 10日目の配信商品Aと併せて購入するべき便利グッズの紹介

このように新商品Aに興味がある読者へ商品Aの購入を促すと共に、購入を後押しするクーポンを配信した結果、商品Aの販売数増加に成功しています。

こちらの実例のように、ステップメールは「リンクのクリック日」を起点としたメール配信で営業活動の自動化を実現できます。

ステップメールによるリピート顧客獲得の成功事例

次にステップメールを用いたリピート顧客獲得の成功事例を紹介します。

先ほど紹介したECサイトとは別のECサイトが運営するメルマガで行われた事例です。

こちらのECサイトでは、既存顧客のリピート率の低さが課題でした。

この課題を解決すべく、以前配信した商品Yの使用感に関するアンケートへ回答した読者へ、次のシナリオによるステップメール配信を行いました。

アンケートへ回答した読者へシナリオをもとにステップメールを配信した事例

  • 10日後の配信以前購入した商品Yと一緒に使用可能な別商品Zのご案内
  • 15日後の配信別商品Zの定期購入10%offのご案内
  • 25日後の配信以前購入した商品Yの再購入の提案

このように既存顧客である読者へ商品Yの購入を後押しするとともに、別商品Zの購入も促すことを継続した結果、既存顧客のリピート率向上に成功しています。

こちらの実例のように、ステップメールは「アンケート回答日」を起点としたリピート顧客獲得を実現できます。

そして、ここまでの3つの実例で行われた手法は、コンビーズメールプラス搭載の「ステップメール」機能で実行可能です。

まとめ

ステップメールの詳細、ステップメールが活用された実例に、焦点をあてて解説してきました。

ここまでの解説のとおり、ステップメールの活用で一人ひとりの読者との、厚い信頼関係を構築できます。

その結果、商品やサービスの購入などといった行動へ促すことができます。

ぜひ、一度ステップメールを使ってみてはいかがでしょうか?

以上、『メルマガ運用者必読!ステップメールの活用法&事例3選を解説』でした。

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