2025年09月26日
「メルマガを始めてみよう!」と上司に言われたものの、何から手をつけて良いか分からず困っていませんか?
メルマガは、顧客と直接コミュニケーションを取り、会社のファンを増やすことができる強力なマーケティングツールです。
しかし、やみくもに始めても成果を出すことは難しく、正しい手順で進めることが成功への近道となります。
そこで今回はメルマガの運用経験がない方でも、迷わずスタートできる具体的な手順を5つのステップで解説します!
目次
メルマガの作成に取りかかる前に、まず「なぜメルマガを始めるのか」という目的を明確にしましょう。
目的を立てないまま配信を始めても、何のために送っているのかがわからなくなり、読者が増えなかったり、売上に繋がらなかったりと、期待する効果が得られない可能性が高いからです。
これは、航海に出る船が目的地を決めずに進むようなもの。
目的地がなければ、どのような航路を選べばいいかわからないのと同じです。
目的がはっきりすると、配信する内容やターゲット、配信頻度などが自然と決まってきます。
例えば、新商品の認知度向上を目的にするなら、商品情報や開発秘話をメインにした内容が適しているでしょう。
逆に、既存顧客との関係を深めてファンになってもらうのが目的なら、より個人の悩みに寄り添ったコラムや豆知識を届ける方が効果的です。
目的を決めることは、メルマガの「ゴール」を設定することでもあります。
そのゴールを達成するために、どんな内容のメルマガを、誰に、いつ、どれくらいの頻度で送るのか、という具体的な計画を立てることができるようになります。
例えばゴールが「新商品の予約数を増やすこと」であれば、予約開始日までのカウントダウンや、商品の魅力的な機能を紹介するメルマガを定期的に配信するなど、戦略的なアプローチが可能になります。
メルマガは、チラシやウェブ広告とは異なり、読者と直接コミュニケーションが取れる強力なツールです。
事業の目的や現在の課題に合わせて、メルマガをどのように活用したいかを考えてみましょう。考えられる活用方法はいくつかありますが、主な目的は以下の3つに分けられます。
新商品やキャンペーン情報だけでなく、商品の開発ストーリーや、お客様からの声をまとめたコラムなど、読者が「この会社、面白いな」「応援したいな」と感じるような、親近感を持ってもらうための情報を発信します。
メルマガを通して企業の「人柄」が見えることで、読者はより強くブランドに愛着を感じ、リピーターになってくれるでしょう。
メルマガ会員限定のクーポンや、新商品・先行販売の告知、商品の使い方やお客様の成功事例など、購入を後押しする情報を届けます。
この目的の場合、読者が興味を持ってくれるように、お得感や特別感を演出することが大切です。
メルマガで有益な情報を発信し、詳細をウェブサイトで見るように促したり、期間限定のイベントやセール情報を伝え、実店舗への来店を促したりします。
メルマガをきっかけにウェブサイトや店舗へ足を運んでもらうことで、新しい顧客との出会いも生まれます。
ご自身の会社が今一番解決したい課題は何か、どんな目標を達成したいのかを考え、それに合った目的を設定することがメルマガ成功への第一歩となります。
メルマガを始める目的が明確になったら、次に「誰に読んでもらいたいか」という具体的な読者像、つまり「ペルソナ」を設定しましょう。
ペルソナは単なる年齢や性別といったデモグラフィック情報だけでなく、職業、趣味、悩み、メルマガを読む時間帯など、あたかも実在する一人の人物であるかのように細かく設定することが重要です。
このペルソナ設定を怠ると、誰にも響かない、漠然とした内容になってしまい、せっかく時間とコストをかけて作ったメルマガも、読者に「これは自分向けではない」と思われてしまう可能性があります。
ペルソナを設定することで、どのような言葉遣いやトーンで書けば共感を得られるか、どのような内容が読者の役に立つのかが見えてきます。
例えば忙しいビジネスパーソンがペルソナなら、移動時間でもサッと読めるように簡潔な文章を心がけたり、家事の合間に読んでいる主婦がペルソナなら、より親しみやすい言葉遣いで書くなど、相手に合わせた工夫ができます。
また、ペルソナが抱える悩みや願望を理解することで、その解決策やヒントをメルマガで提供でき、読者にとって価値のある情報源となることができます。
ペルソナを設定する際は、いくつかの項目を具体的に書き出すことから始めましょう。以下に、最低限押さえておきたい項目をまとめました。
これらの項目を想像で埋めていくのではなく、実際に既存の顧客データや、顧客へのアンケート、SNSでの反応などを参考にしながら、リアルな人物像を作り上げていくことが大切です。
顧客の声を直接聞くことで、「自社の商品をどんな人が買ってくれているのか」「どんなことに困っているのか」がより鮮明になり、より説得力のあるペルソナが完成します。
社内の営業担当者やカスタマーサポート担当者など、顧客と直接やりとりする機会が多い人たちに話を聞いてみるのも有効な手段です。
ペルソナを具体的に設定したら、そのペルソナにメルマガを読んだ後、「どういう行動を取ってほしいのか」を明確にしましょう。
これがメルマガを配信する上での最終的なゴールとなります。
例えば、「新商品の情報を知ってもらい、予約サイトにアクセスしてほしい」「セミナー開催の告知を読んで、申し込みフォームへ進んでほしい」「会社のウェブサイトを訪問して、他の商品も見てほしい」といった具体的な行動目標を立てます。
この行動目標が定まっていると、メルマガの文章構成やデザイン、CTA(Call To Action:行動を促すためのボタンやリンク)の配置が決めやすくなります。
行動を促すには、メルマガを読むメリットを伝えるだけでなく、読者の悩みや課題に寄り添った内容にすることが不可欠です。
例えば商品Aの紹介をするメルマガであれば、「この商品が、ペルソナのどんな悩みを解決するのか」「どのような未来を届けるのか」をストーリー仕立てで伝えることで、読者の心に響き、行動を起こすきっかけを作ることができます。
このステップを踏むことで、単なるお知らせではない、読者の心に響き、結果につながるメルマガを作成することができるようになるのです。
メルマガの目的とターゲットとなるペルソナが決まったら、いよいよ読者を集める段階です。
どんなに素晴らしい内容のメルマガを作成しても、読んでくれる人がいなければ意味がありません。
読者を集める方法は大きく分けて「Webを介して集める方法」と「リアルな場で集める方法」の2つがあります。それぞれの方法を組み合わせて、効率的に読者を増やしていきましょう。
読者を集める際に最も重要なのは、メルマガに登録することで得られるメリットを明確に伝えることです。
例えば「今なら登録するだけで10%オフクーポンをプレゼント」「ここでしか読めない開発秘話を定期配信」など、登録するメリットを提示することで、読者は「登録する価値がある」と感じてくれるでしょう。
単に「メルマガに登録してください」とお願いするだけでは、なかなか登録してもらえません。
読者の興味を惹きつけるような特典や情報提供を工夫することが成功の鍵となります。
Web上で読者を集める方法は、特に初期費用を抑えたい場合に有効です。
主な方法として、自社ウェブサイトやブログ、SNS、そして広告を活用する方法が挙げられます。
ウェブサイトの目立つ場所に登録フォームを設置しましょう。
例えばトップページのスライダー、サイドバー、記事の最後などが効果的です。
またポップアップ表示を使って、訪問者の注意を引くのも一つの方法です。
ブログ記事の最後に「この記事が役に立った方は、ぜひメルマガも読んでみてください」といった形で、メルマガ登録を促すのも良いでしょう。
X(旧Twitter)やInstagram、FacebookなどのSNSアカウントを持っている場合は、プロフィール欄にメルマガ登録ページのURLを貼ったり、定期的に登録を促す投稿をしましょう。
SNSはフォロワーとの距離が近いため、メルマガを始めるに至った経緯やメルマガに込める想いを語ることで、共感を得て登録につながることがあります。
費用はかかりますが、短期間で多くの読者を集めたい場合に効果的です。
メルマガのランディングページ(メルマガ登録専用のページ)を作成し、そこにリスティング広告やSNS広告で誘導します。
広告では、メルマガの魅力や特典を簡潔に伝え、登録へのハードルを下げることが重要です。
ウェブ上だけでなく、オフラインの場でも読者を獲得するチャンスはあります。
中小企業の場合、お客様と直接顔を合わせる機会が多いので、積極的に活用してみましょう。
自社が主催するイベントや参加する展示会のブースに、メルマガ登録用のQRコードやタブレットを設置します。
その場で登録してくれたお客様に、限定ノベルティをプレゼントするなどの特典を設けることで、登録率を高めることができます。
実店舗やショールームがある場合は、レジ横や試着室付近などお客様の目に留まりやすい場所にメルマガ登録用のPOPやチラシを置くのも効果的です。
また、接客時に「メルマガに登録すると、次回使えるクーポンがもらえますよ」と一言添えるだけでも、登録につながりやすくなります。
営業担当者や広報担当者が名刺を渡す際に、「もしよろしければ、メルマガもぜひ」と一言添え、名刺の裏にQRコードを印刷しておくのも一つの方法です。
これはビジネス上の繋がりを、メルマガという長期的な関係へと発展させる良いきっかけになります。
これらの方法を組み合わせて、会社の状況や予算に合わせて無理のない範囲で進めていきましょう。
メルマガの読者が集まり始めたら、次にすべきは具体的な目標を設定しましょう。
具体的な目標設定は、先に決めた「メルマガを始める目的」と「ペルソナ」に基づいて、数字ベースで考えます。
たとえば「新商品リリースの3ヶ月後にメルマガ経由の売上を100万円にする」といった具体的な数字を盛り込むと、より計画が立てやすくなります。
また「メルマガ読者数を半年で1,000人にする」「メルマガからのウェブサイト訪問数を月間500件にする」など、売上以外の目標も設定してみましょう。
目標を具体的に設定することで、日々の配信内容や改善点が明確になります。
目標達成のために何が必要かを逆算して考えることができるので、効率的に運用を進められるでしょう。
メルマガの成果を測るためには、いくつかの重要な指標(KPI)を追いかける必要があります。
これらの指標を定期的にチェックすることで、メルマガの効果を客観的に判断し、改善策を見つけ出すことができます。
これらの指標は、配信ツールの多くが自動で計測してくれます。
それぞれの指標が示す意味を理解し、現在のメルマガ運用が順調に進んでいるか、改善すべき点はないかを確認する習慣をつけましょう。
メルマガの運用を続ける中で、様々な指標が気になり始めるかもしれません。
しかし、たくさんの指標を一度に追いかけると本来の目的を見失ってしまうことがあります。
重要なのは、メルマガを始める段階で決めた目的からブレない指標を追いかけることです。
たとえば、「自社ブランドのファンを増やす」という目的であれば、コンバージョン率よりも開封率やクリック率を重視すべきかもしれません。
逆に、「新商品の売上を増やす」ことが目的なら、コンバージョン率を最も重要な指標として追いかけるべきです。
このように、メルマガの目的に応じて「何が一番重要か」を常に意識し、それに直結する指標に焦点を当てて運用を続けましょう。
もし思うように数値が伸びない場合は、原因を探り、件名の変更、配信時間の調整、コンテンツ内容の見直しなど、改善策を一つずつ試していくことが大切です。
そうすることで、メルマガは単なる情報配信ツールではなく、事業の成長に貢献する強力なマーケティングツールへと育っていくでしょう。
メルマガの目的やペルソナ、目標が定まったら、いよいよメルマガを配信するための「メール配信サービス」を選びましょう。
メール配信サービスは、メルマガを自動で一斉に配信したり、読者の登録情報を管理するのに不可欠なツールです。
Gmailなどの無料メールソフトでも配信は可能ですが、一斉送信には不向きで、大量送信するとスパムメールとして扱われてしまうリスクが高まります。
メール配信サービスはその種類によって機能や料金体系が異なるため、自社の目的や予算に合ったものを選ぶことが大切です。
特に初心者向けのサービスは、初期費用を抑えられるプランや、シンプルな機能に絞ったものが多く提供されています。
多機能なサービスは魅力的ですが、最初は必要最小限の機能で十分です。
メルマガの運用に慣れてきてから、より高機能なサービスへの乗り換えを検討するのも良いでしょう。
数あるメール配信サービスの中から、初心者でも安心して利用できるものを選ぶためのポイントを4つにまとめました。
メール配信サービスを選ぶ上で最も重要なのは、セキュリティ面がしっかりしているかです。
メルマガの読者リストには、氏名やメールアドレスといった個人情報が含まれています。
これらの情報が漏洩してしまわないよう、サービス事業者がどのようなセキュリティ対策を講じているかを確認しましょう。
具体的には、プライバシーマークやISO27001などの認証を取得しているか、SSL/TLS暗号化に対応しているかなどをチェックすると安心です。
「メルマガの運用経験がなく、どんな機能が必要かわからない」という段階では、多機能なサービスはかえって使いこなせない可能性があります。
まずは、読者リストの管理、メールの一斉送信、簡単な効果測定(開封率・クリック率など)といった、メルマガ運用に必要最低限の機能が揃っているサービスから始めることをおすすめします。
シンプルなサービスであれば、操作に迷うことも少なく、スムーズにメルマガ配信を始められるでしょう。
サービスの画面が直感的でわかりやすいかどうかも重要なポイントです。
無料のお試し期間があるサービスをいくつか試してみて、実際に操作してみることをおすすめします。
ステップごとの説明が丁寧で、困ったときにヘルプページが充実しているかどうかも確認しておくと、後々の運用が楽になります。
特に初めてのメルマガ作成では、メールの編集画面や読者リストの管理画面など、頻繁に使う機能の使いやすさを重点的にチェックしましょう。
何か問題が発生したときに、迅速に解決できるよう、日本語でのサポート体制が整っているかどうかも確認しておきましょう。
メールや電話での問い合わせに対応しているか、サポート対応時間はどうか、などサービスによって異なります。
海外のサービスは、機能が優れていてもサポートが日本語に対応していない場合があるので注意が必要です。
特に初心者で不安が多い場合は、日本語で気軽に問い合わせできるサービスを選ぶと、安心してメルマガを始められるでしょう。
メルマガを始めるにあたって見落とされがちですが非常に重要なのが、法律の知識です。
特に、日本の法律である「特定電子メール法」は、メルマガ配信者が必ず知っておくべきルールを定めています。
この法律を守らないと、罰則の対象となるだけでなく、企業の信頼を大きく損なうことにもなりかねません。
特定電子メール法の最も重要なポイントは、原則として事前に承諾を得た相手にのみメルマガを配信することです。
これは、一方的に広告や宣伝メールを送ることを防ぎ、受信者の迷惑を防止するためのルールです。
そのため、メルマガの登録フォームには、「プライバシーポリシーに同意する」や「メルマガ配信を希望する」といったチェックボックスを設けて、受信者からの明確な承諾を得る必要があります。
また、メルマガの本文には、以下の情報を記載することも法律で定められています。
これらの情報が欠けていると、法律違反となってしまう可能性があります。
さらに、近年では個人情報保護法やプライバシーポリシーの遵守も重要になっています。
メルマガに登録された個人情報を適切に管理し、利用目的を明確に記載することで、読者に安心感を与えることができます。
法律やルールをきちんと守ることは、読者との信頼関係を築くための第一歩です。
安心してメルマガを読んでもらうためにも、配信を始める前に必ず関連法規を確認し、適切に対応しましょう。
今回はメルマガの始め方について、初心者でも迷わないよう5つのステップで具体的に解説しました。
メルマガを成功させるには、まず「誰に」「何を伝えるか」という目的やペルソナ設定が何よりも重要です。
そこが明確になれば、読者を集める方法や、達成すべき具体的な目標も見えてきます。
そして、目的や予算に合ったメール配信サービスを選び、法律もきちんと守ることで、安全かつ効果的なメルマガ運用が実現できるでしょう。
最初のうちは、思うように読者が増えなかったり、開封率が伸び悩んだりして、不安になることもあるかもしれません。
しかし、今回紹介したステップを着実に実行し、一つずつ改善を重ねることで、メルマガは会社の売上や認知度向上に貢献する、強力なツールへと成長していきます。
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