2022年10月21日
常にメルマガをメール配信していると、より正確なアクセス数などを分析して、今後のメール配信の傾向と対策に活かしたいと考えたことはありませんか?
効果測定をする方法としては、大きく分けて2つあり、1つがGoogleが提供している分析ツールのGoogle Analytics(Googleアナリティクス)と、メール配信システムに備わっている分析ツールの活用です。
効果測定を実施することで、メルマガそのもの効果や、メルマガを介したコンバージョンなを検証することができます。
そこで今回は『メルマガの効果測定にGoogle Analytics を活用!使い方について解説』と題し、初心者向けにGoogleアナリティクスとメール配信システムの分析ツールの、使い方について解説します。
目次
メール配信したメルマガの内容は、主にテキストのみか、画像付きで作成された商品やサービスに関する情報と、それらに関連するWebサイトのリンクではないでしょうか?
普段、メール配信していると、開封からWebサイトの閲覧、購入などの成果に対し、どれだけメルマガが効果的だったか気になるかと思います。
効果を見える化するためには、各施策を数値化して検証する必要があります。
そこで役立つのが、Googleが提供する分析ツール・Googleアナリティクスと、メール配信システムの機能のひとつとして搭載されている分析ツールです。
この2つの分析ツールを併用することで、より細かく検証することができます。
主なメルマガの効果測定
を主に測定します。
この段落では、スムーズに効果測定を行うために、Googleアナリティクス、メール配信システムの分析ツールの役割について解説します。
Googleアナリティクスとは、Googleが無償提供しているWebサイトのアクセスなどを分析するものです。
Googleアナリティクスに自社のWebサイトを登録しておくと、そのWebサイトに訪れたユーザーの動向を可視化することができます。
Googleアナリティクスでは、直帰率、ページ/セッション、平均セッション時間、ユーザーのデバイス、コンバージョン率を計ることができます。
Googleアナリティクスには、以下のメリットとデメリットがあります。
以下、段落の『メルマガ効果測定に使われる主な指標』では、上記のデメリット解決につながる内容を解説します。
この段落では、各効果測定について解説します。
※ セッション数について
各段落では、セッション数が関係してきますので簡単に説明します。
セッション数(訪問数)とはユーザーがWebサイトに、訪問して離脱するまでの行動を指します。
1人のユーザーが、Webサイトに訪問して離脱すると、1セッションとして扱われます。
同じユーザーが1日の間に2回訪れると、2セッション扱いとなります。
直帰率とは、セッションされたWebサイトの1ページ目から、ほかのページへ行かず、そのまま離脱してしまった割合を数値化したものです。
計算方法としては…
「出て行ったセッション数 ÷ 総セッション数 × 100 = 直帰率」
一例を上げると、特定のページに10セッションあったとし、そのうち4セッションは別のページへ移動し、残り6セッションがそのまま出て行ったとします。
計算すると…
6セッション ÷ 10セッション × 100 = 直帰率は60%
となります。
ページ/セッションとは、ページが表示された回数(PV数)に対し、セッション数で割った平均値です。
平均を割り出すため、ユーザーが1日に何度も訪問を繰り返しても、セッションは1とみなされます。
例えば、1セッションが20PV、3セッションが10PV、2セッションが15PVだった場合
(20PV + 10PV + 15PV)÷ 3セッション = 15
となります。
セッション時間とは、ユーザーの1セッションに対し、どのくらい滞在したかの時間です。
訪問したページから移動したページ、離脱までの一連の行動を指します。
計算方法としては、全セッションのページ滞在時間をセッション数で割ると、平均セッション時間が算出されます。
ページ滞在時間とは、閲覧を開始したページの時間と、別のページに移動し閲覧を開始した時間を、差し引いて算出されます。
時間差が、ページ滞在時間となります。
離脱したページに関しては、時間差が発生したいのでカウントされません。
平均セッション時間を算出する一例として、以下のような動きがあったとします。
平均セッション時間の算出例
セッション | 閲覧 | 閲覧開始時間 | 離脱時間 | ページ滞在時間 |
---|---|---|---|---|
1 | ||||
Aページ | 20時30分 | 20時33分 | 3分 | |
Bページ | 20時33分 | 20時40分 | 0分 | |
2 | ||||
Aページ | 21時15分 | 21時18分 | 3分 | |
Bページ | 21時18分 | 21時20分 | 2分 | |
Cページ | 21時20分 | 21時25分 | 0分 | |
3 | Aページ | 23時18分 | 23時20分 | 0分 |
平均を割り出すため計算方法としては、
(3分 + 0分 + 3分 + 2分 + 0分 + 0分)÷3セッション = 平均セッション時間は 2.67分
となります。
ユーザーがWebサイトを閲覧する際に、使用するデバイスやOSなどを確認することができます。
「 ユーザー 」 → 「 モバイル 」 → 「 概要 」
では、desktop、mobile、tabletで閲覧された回数などが見れます。
「 ユーザー 」 → 「 デバイス 」 → 「 概要 」
では、各モバイルデバイスの情報をチェックできます。
OSを確認する場合は、「 ユーザー 」 → 「 モバイル 」 → 「 概要 」と移動したあと、デバイスカテゴリを「 オペレーティング システム 」に切り替えると見ることができます。
コンバージョンとは、一般的にECサイトで獲得した成果のことを指します。
メルマガにおいては、商品購入やサービスの申し込み、アンケートの回答などがあげられます。
メルマガにおけるコンバージョン率とは、メルマガの有効配信数に対し、どれだけのコンバージョンを得ることができたかを数値化したものです
コンバージョン率を計測するには、Googleアナリティクスを使うと確認することができます。
メルマガにおけるコンバージョン率を取得する目的、数値を調べるうえで必要なツール・Google Analytics(アナリティクス)についてはこちら
Googleアナリティクスでメルマガの効果を測定する場合、パラメータの設定が必要となります。
パラメータを生成せずに効果測定すると、「(direct)/(none)」で表示されてしまうため、「参照元なし」扱いとなってしまい、実際にメルマガのURLを経由したかわからないためです。
パラメータとは変数という意味で、プログラム関係では「システムの外部から渡される数値」を意味します。
特定のページのURLにパラメータを設けることで、Googleアナリティクス上で各パラメータを使ったデータの絞り込みができるようになります。
生成方法は簡単
生成方法は、Googleが提供しているCampaign URL Builder(キャンペーンURLビルダー)を使うと簡単にできます。サイトは海外版しかないため、使用時は日本語翻訳をおすすめします。
生成すると
https://●●●.com/の後半が、https://●●●.com/?〇〇〇
といった感じになります。
この「?〇〇〇」以降がパラメータにあたります。
Googleアナリティクスに登録済みのWebサイトで、メルマガとして送りたいページのURLを入力します。
特定のページに訪れたユーザーが、どこから来たかを特定するために使います。
媒体を識別するために使います。
キーワードを分析するためにタイトルを付けます。
年月日を記入すると効果の比較が行えます。
一連の作業を行うと、URLパラメータが生成されます。
実際、文章内にある参考例を使って作ると、以下のとおりです。
https://●●●.com/?utm_source=mailmagazine&utm_medium=email&utm_campaign=Limited_sale_20220101
上記の参考例は『Googleアナリティクスで効果を見る』という段落で解説用に使いますので、合わせてご覧いただくと分かりやすいかと思います。
ここでは、Googleアナリティクスを使って、どのようにしてメール配信したメルマガの効果測定が行えるかについて解説します。
チャネルから調べるとキャンペーン媒体が対象となります。
順番は、
左のサイドバーにある集客 → すべてのトラフィック → チャネル
です。
中央に表が出てくると左側にキャンペーン媒体が表記されています。
参考例でいえばemailがキャンペーン媒体にあたります。
キャンペーン媒体を押すと、セッション、新規セッション率、新規ユーザー、直帰率、ページ/セッション、平均セッション時間などのチェックができます。
さらに詳細な情報を知りたい場合は、参照/メディアを見ます。
順番は、
左のサイドバーにある集客 → すべてのトラフィック → 参照元/メディア
です。
中央に表が出てくると、参照/メディアが表示されます。
参照元がキャンペーンソースで、メディアがキャンペーン媒体になります。
参考例でいえば、mailmagazineが参照元、emailがメディアにあたります。
参照/メディアを押すとセッション、新規セッション率、新規ユーザー、直帰率、ページ/セッション、平均セッション時間などの確認が可能です。
行動を調べると、さらに深堀された効果測定が可能となります。
特定のWebサイトのページが、どこからの流入先が多いかを調べられます。
順番は、
左のサイドバーにある行動 → サイトコンテンツ → すべてのページ
です。
次に、表の左側にあるページという項目から、効果をチェックしたいWebサイトのURLをクリックします。
クリック後に、表の上部にあるセカンダリディメンションを押し、集客という項目にある参照元/メディアを指定を選択すると、表のページの隣に参照元/メディアが追加されます。
これで1つのページに対して、参照元とメディアの一覧が表示されるので、どこからの流入が多いかまたは少ないかがチェックできます。
開封率やクリック率を見る場合は、Googleアナリティクスで確認することもできますが、メール配信システムに搭載されている分析ツールを使用するのをおすすめします。
理由としては、Googleアナリティクスに比べると設定が簡単だからです。
※ 注意
ただし、テキストメールに関しては開封率を計測することができません。
開封率とは、メール配信したメルマガの有効配信数(不配分を除く)のうち、何通のメルマガが開封されたかを数値化したものです。
クリック率とは、有効配信数となったメルマガのうち、テキスト内にあるリンクが、何回クリックされたかを数値化したものです。
詳しい計算方法や、各指標のメリット、デメリットについては下記リンクを参照ください。
URLをクリックなどの効果測定ツールについてはこちら
開封率とクリック率を確認する方法については、当社が提供するメール配信システム・Combz Mail PLUS(コンビーズメールプラス)に備わっている機能で解説します。
開封率を確認する場合、コンビーズメールプラスにログイン後、
「レポート」 → 「配信数などの推移」
をクリックし、入力フォームに条件を入力すると、配信数と開封率を確認することができます。
詳しくはヘルプを参照してください。
クリック率をチェックする場合は、まずは測定したいリンクを「クリックカウンター」に登録する必要があります。
詳しくはヘルプを参照してください。
テキスト内にあるリンクが、何回クリックされたかを確認する方法としては、コンビーズメールプラスにログイン後、
「配信管理」 → 「配信状況(予約/履歴)」
をクリックし、測定結果を確認したいメールの件名を押します。
別の項目として「配信状況(詳細)」が出てきますので、「クリックカウンター」を押すと、クリックカウンターで登録しておいた、リンクのURLとクリック率を見ることができます。
詳しくはヘルプを参照してください。
ここでは、実際にURLパラメータ付きのメール配信の方法を解説します。
文章だけで構成されたメルマガをいつもメール配信している場合、URLパラメータをそのままテキスト形式メール内容のフォームに張り付けると、不格好になってしまいますので、HTML(リッチテキスト)かHTMLソースに切り替えてください。
HTML(リッチテキスト)であれば、簡単にリンクの作成ができます。
HTML形式メール内容(リッチテキスト入力)の文章を打ち込む部分に特定のページのタイトルを入力後、タイトルが青くなるようにカーソルで選択し、鎖アイコンのリンクの挿入・編集をクリックしてください。
入力フォームが出てくるので、リンク先URLにURLパラメータを入力かコピー&ペーストをすれば完成します。
バナーなどを作成しているなら、画像リンクを作ることも可能です。
この場合もHTML(リッチテキスト)で作れます。
入力フォームにある、写真アイコンの画像の挿入・編集をクリックします。
アップロードへいき、イメージを参照かドラッグで画像を入れることができます。
画像が全体に青色になるようにクリックして、鎖のイラストのアイコンを押します。
そしてリンク先URLにURLパラメータを入力すると画像リンクが完成します。
HTMLメールエディタを駆使すると、メッセージカードを作ることができます。
HTMLメールエディタは、いくつかのレイアウトを用意しています。
画像やテキストをはめ込むだけでもメッセージカードのようなメルマガを作ることができます。
いちから作りたい場合は、5種類のブロックとしてテキスト、画像、テキスト+画像、画像+テキスト、余白を用意しています。
このブロックを組み合わせることで、レイアウトを自在に変更することが可能となります。
詳しくは下記リンクにある『初心者でもHTMLメールが作れるエディタの紹介&作り方を解説!』をご参照ください。
視覚的にわかりやすいメール配信についてはこちら
今回の記事はいかがでしたでしょうか?
Googleアナリティクスを使うと、ユーザーが何を参照元に特定のWebページに訪れたかを分析することができます。
メルマガの開封率やクリック率、直帰率、ページ/セッション、平均セッション時間、コンバージョン率を細かく分析することで、今後のメール配信の傾向と対策に役立てることができます。
URLパラメータを生成すれば、Googleアナリティクスでの分析がよりスムーズになるので使わない手はないです。
以上、『メルマガの効果測定にGoogle Analytics を活用!使い方について解説』でした。
料金プランや運用のご相談まで、あなたの専属コンサルタントがサポートします
コンビーズのサービスをご紹介していただくと、あなたも紹介者さんもおトク
お客様が安心してご利用いただけるようセキュリティ対策もバッチリ。第三者認証であるISMS(ISO27001)を取得済み。