メルマガ開封率を上げる方法とは?開封率の効果測定も解説!

2023年09月25日

メルマガ開封率を上げる方法とは?開封率の効果測定も解説!

最近開封率が下がってきている・・・
本文は良いはずなのにコンバージョン数が上がらない・・・

メルマガ配信企画や進行を担うなかで、このような悩みはよくあることです。

集客(ユーザー集め)、配信数のアップは大切な作業のひとつですが、集客と配信数アップばかりに注力していても、メルマガの内容を読まれていないと、コンバージョン数アップ(購入などの成果)につなげることはできません。

コンバージョン数アップにつなげるためにも、メルマガがどれだけのユーザーに読まれているかを知る必要があります。

そこで役立つのが「開封率」という計測指標です。

開封率とは、配信したメールのうち何人のユーザーがメルマガを開封したか、その割合を表したものです。

今回は『メルマガ開封率を上げる方法とは?開封率の効果測定も解説!』と題して、メルマガ開封率についてや開封率を上げる方法のほか、効果測定について解説します。

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    目次

  1. 1メルマガで必要な指標「開封率」について
  2. 1.1メルマガの開封率の仕組みや調べ方は?
  3. 1.2メルマガの開封率の計算方法
  4. 1.3開封率をメルマガの改善に役立てる
  5. 1.4メルマガ開封率の平均値はどのくらい?
  6. 2メルマガの開封率の調べ方は?効果測定ツールを使おう
  7. 2.1メール配信システム内のレポート機能
  8. 3メルマガの開封率を上げるための施策
  9. 3.1セグメント配信を見直して開封率アップを狙う
  10. 3.2メール配信の曜日や時間帯を最適化して開封率を高める
  11. 3.3メルマガの開封率を上げるためのタイトル
  12. 3.4メルマガの書き出し(冒頭部分)を工夫して開封率アップ
  13. 3.5メルマガ本文の質も開封率に直結する
  14. 3.6開封率はメルマガのKPI!傾向と対策に必須
  15. 4迷惑メールに振り分けられないように対策
  16. 4.1本文作成段階でできる対策
  17. 4.2配信段階でできる対策
  18. 5まとめ

メルマガで必要な指標「開封率」について

メルマガの開封率とは、メール配信したメルマガの有効配信数(エラーを除いた実配信数)のうち、何名が開封したかを数値化した指標です。

メルマガの開封率の仕組みや調べ方は?

メルマガの開封率の仕組みを構築するためには、

  • HTML形式のメルマガを作る
  • 効果測定を行う

という2つの条件がそろってはじめて完成します。

メルマガをHTML形式で作成すると、開封率を計測できるコード(パラメータ)を加えた透明で小さい画像が添付されます。

ユーザーがHTML形式のメルマガを開封した際、この画像を表示したことになるため、開封された回数が数えられる仕組みとなっています。

そして、カウントされた開封率は、

  • メール配信システム内のレポート機能
  • Google Analytics 4(GA4)

で計測することで、はじめて指標として見ることができます。

メルマガの開封率の計算方法

開封率の計算方法は以下のとおりです。

メール開封数 ÷ 有効配信数 × 100 = 開封率(%)

この計算式を見ると、配信したメルマガの中から、メールを開封してくれた方の割合を表す指標と言えます。

しかし、開封率を測定したあとに何に活かしていったらよいのでしょうか。

メルマガはユーザーと継続してコミュニケーションを取る手段であり、成果を生み出すひとつの手段です。

そのため、改善を繰り返して成果を高めていくことが重要です。

開封率をメルマガの改善に役立てる

みなさんは届いたメルマガを開封するかどうかを、どのように判断しますか?

メルマガを開封するかどうかの判断

  • 配信元が自分にとって有益かどうか
  • 件名が興味を引く内容かどうか
  • プレビュー(書き出し)が魅力的かどうか
  • 上記の要素が自分にマッチする内容かどうか

おおむね上記のような視点で、届いたメルマガを開封するかどうかを判断しているのではないでしょうか。

開封率を測定するということは、配信元の設定やメルマガの件名、書き出しやターゲティングの有効性の評価に利用できる大切な指標といえます。

また、指標として確認できるということは、後に比較したり長期間での傾向を見るときにも役立ちます。

メルマガ開封率の平均値はどのくらい?

開封率について説明しましたが、開封率の増減をはかるためには基準が必要です。

この段落では、メルマガの開封率の平均値について紹介します。

各業種の平均値は小数点以下を切り捨てて、概算にしています。

また、平均値は情勢や環境の変化などによって変動します。

業種別 開封率(平均値)
農業・食品系 23~24%
外食 20%前後
小売 12~19%
医療・ヘルスケア 21%前後
旅行・交通 20%弱
教育 21~23%
金融 20~21%
スポーツ 23~24%
芸術系 26%前後
製造業 20%前後
建設系 22%強
不動産 19%強
美容 16~17%
保険 21%前後
コンサルティング 19~20%
ディスカウント・クーポン 15%前後
メディア 18~21%
通信 20%前後
マーケティング・広告 17%前後
SNS・オンラインコミュニティ 21%前後
ソフトウェア・Webアプリ 17~21%
趣味 28%前後

※コンビーズ独自調べ

メルマガの開封率の調べ方は?効果測定ツールを使おう

メルマガ運用において、開封率は重要な指標のひとつです。

タイトルの付け方の改善にも役立ちますし、継続したデータによる傾向から、配信日時の目安を決めるのにも役立ちます。

開封率を測定するためには、2つの方法があります。

それは、

  • メール配信システム内のレポート機能
  • GA4(Google Analytics 4

です。

ただ、GAで開封率を測定するための設定や仕組みを理解するには、かなり時間がかかってしまいます。

開封率を調べたい場合は、メール配信システム内のレポート機能を推奨します。

GA4(Google Analytics 4)でメルマガ配信のコンバージョンを測定する方法!

メール配信システム内のレポート機能

GA4を用いた開封率の分析は、複雑なプロセスを必要とします。

そのため、HTML等のソースコードやSEO解析に馴染みのない方には、分かりにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。

ソースコードや解析ツールの使用に不安がある方に推奨するのは、

「 メール配信サービス内のレポート機能 」

です。

コンビーズメールプラスは、レポート機能のひとつに「開封率測定」機能を搭載しています。

メールが読まれた数から開封率までの測定、誰がいつ開封したかの解析も可能です。

つまり、ソースコードや解析ツールへの知識は必要ありません。

そのため、開封率の測定や測定結果を用いたメルマガ内のコンテンツ改善に注力することができます。

レポート機能

メルマガの開封率を上げるための施策

ここまで、メルマガ開封率の必要性と、開封率の効果測定の方法について紹介しました。

先述したとおり開封率を測定すると、タイトルや書き出し、ターゲティングやメール配信した日時が適正だったかを評価することができます。

つまりは、メルマガの開封率を上げるためには、この3つをブラッシュアップするのが必要だということがわかります。

セグメント配信を見直して開封率アップを狙う

メルマガの開封率を上げるためには、ターゲットをしっかりと選定し、メルマガの内容と対象者がマッチしているかが重要です。

ターゲットを大まかに選定するよりも、細分化した方がメルマガの開封率は高まります。

たとえば、男女別のセグメントだけでなく、

  • 「女性・20代・会社員」

のように、細かく設定し、各セグメントに合ったメルマガをメール配信するといった具合です。

ターゲット選定例

  • 配信前例えば、コア・ターゲットが20代女性である場合、20代女性に取り入れやすいパステルカラーであることを踏まえ、10代の女性に配信するのも効果的です。
  • 効果検証後想定通り、20代の読者が開封率の半数を占めたが、30代以上の女性による開封も多かった。次回の配信では、30代以上の女性に「大人の女性」らしさを提案するメールを送ってみよう。

仕事をしている人にメルマガを配信する時間帯

  • 配信前帰宅中のメールチェック時に「仕事帰りに寄ろう」という気持ちにさせるため、木曜日の 17:00に配信しよう。
  • 効果検証後金曜日の晩や土曜日の昼~夜にかけて開封している読者が多かった。木曜日の配信では他のメールに埋もれてしまう可能性があるため、 土曜日の午前中に配信してみよう。

購買意欲につながる心理効果

  • 配信前同世代のスタッフによるおすすめコーディネート(シンプル・柄)の写真と商品URLを挿入することで、オンライン購入時の購買意欲をかき立てよう。
  • 効果検証後商品を単発で紹介した前回よりも、コーディネート写真を多く入れることでクリック率が上がっていた。また、1点買いだけではなく、複数商品への購入へとつながった。引き続き、コーディネートの提案をするようなメールを配信しよう。

的確にターゲティングをして、メルマガをメール配信したい場合は、セグメント配信が有効に働きます。

セグメント配信とは、特定のユーザーに対し、ニーズにあった商品やサービスに関する情報を送る方法です。

セグメント配信でメルマガの開封率・クリック率を改善!一斉配信との使い分けも

メール配信の曜日や時間帯を最適化して開封率を高める

ユーザーがよくメルマガを開封する可能性がある、曜日や時間帯を把握することも重要です。

理由としては、学生、主婦(主夫)、有職者の生活サイクルはそれぞれ異なるため、メルマガを読む余裕がある日時を見極めてメール配信する方が、開封率が高まる可能性があるからです。

例えば、

主婦(主夫)層向けのメルマガを運営する際は、平日の昼過ぎに配信する方法

があげられます。

メルマガの適切な配信時間はいつ?配信タイミング最適化で開封率アップ!
メルマガの配信する時間や曜日を工夫して、開封率アップを狙おう

メルマガの開封率を上げるためのタイトル

ユーザーがメーラー(OutlookやGmailなど)を開いて、最初に目に入るのが「タイトル」です。開封率を上げるためには、タイトルを工夫する必要があります。

理由としては、ユーザーの手元には日々たくさんのメールが送信されてくるため、素早く確認して、自身が必要なメールだけを見る可能性があるためです。

そのため、できるだけ

「 思わず開いてしまう 」

ような、インパクトのあるタイトルを付ける必要があります。

作り方のコツとしては、長くても30文字前後にタイトルはおさえ冒頭10文字~15文字に重要な情報を入れることです。

人間が瞬時に認識できる文字数が13文字~15文字程度といわれているため、このような工夫が必要となります。

メルマガの開封率を上げる!思わず開いてしまうメールタイトルの作り方

メルマガの書き出し(冒頭部分)を工夫して開封率アップ

スマートフォンでメールを受信した場合、通知メッセージが表示されタイトルと本文の一部が見られます。

また、ブラウザメールの場合も、タイトルと本文の一部がプレビューされます。

本文を要約した内容書き出しとしてを冒頭に記載することで、通知メッセージやプレビュー部分で見せることができ、ユーザーはメルマガを開封するかしないかの判断をすることができます。

【例文あり】メルマガの書き出しを工夫して開封率を上げる!

メルマガ本文の質も開封率に直結する

メルマガのタイトルの工夫はマストですが、当然ながら本文も充実していないと意味がありません。

上記の『【例文付き】メルマガの書き出しを工夫する』でも解説したとおり、通知メッセージなどでは、本文の冒頭部分が表示されるのは、有効に働く反面、それだけで内容を確認し、「この情報を読んだところで利益を感じにくい」となると、開封せずにスルーしてしまうユーザーも少なからず存在します。

ユーザーが読んで得する情報をできるだけ分かりやすく書いたり、内容がマンネリ化しない工夫などを行い、「読みたくなる本文」も作ることを心がけましょう。

【読まれるメルマガを目指す】飽きないメルマガはこうやって作る!

開封率はメルマガのKPI!傾向と対策に必須

メルマガのメール配信から結果、次への施策を確認するには、KPIを用いてPDCAを回す必要があります。

KPI(Key Performance Indicator)とは?
KPI(Key Performance Indicator)とは、直訳すると「重要業績評価指標」といいます。
KPIは、ある施策を実施したことで得られる目標達成(売上アップなど)のために、必要な過程(プロセス)を見える化するためのものです。

メルマガでよく指標として使われるのは、開封率、クリック率、反応率、コンバージョン率などがあげられます。

KPIはPDCAでいうところの、P(Plan)で設定されます。

メール配信を実施する前に、どんな目標とKPIを設定し、その目標達成のための指標として、開封率、クリック率、反応率、コンバージョン率を用いて検証(PDCAでいうCheck)します。

このようにPDCAサイクルを回すことで、傾向と対策が立てやすくなるため、先に紹介した施策を立てやすくなり、これまで成果が低かった開封率を高めることができます。

メルマガは効果測定が重要!分析方法とKPI(指標)の理解で成果アップ

迷惑メールに振り分けられないように対策

メールの性質上、正規のメルマガであっても迷惑メール扱いとなり、ユーザーの手元に届かないことがあります。

少しでも迷惑メールに振り分けられないためにも、2つの対策について紹介します。

本文作成段階でできる対策

メルマガを作成するうえで、事前に気をつけるべきポイントがあります。

せっかく、思わず開封したくなるような件名にしても、迷惑メールフォルダに振り分けられてしまっては元も子もありませんので、主に下記の内容を意識すると良いでしょう。

迷惑メールフォルダ対策

  • URLが長くならないようにする
  • URLを多用しすぎないようにする
  • HTMLメールの場合、1行あたりのソースコードが長くなりすぎないようにする
  • メルマガ停止用(講読解除)のURLを明記する
  • メルマガ提供者の連絡先と配信元を明らかにする
  • 容量の大きすぎる画像は使用しない

当たり前のように見えますが、メールを受け取った方が迷惑メール通報を実施する可能性もありますので、常に読者の立場に立った読みやすいメールを作成することが重要です。

配信段階でできる対策

メールマガジン配信システムの多くは、配信するためのサーバーを利用者全体で共用している場合がほとんどです。

しかし、中には「専用サーバー配信」というオプションを設けているところもあります。

このオプションを利用すると、共同利用しているサーバー群を使わず自分の配信のためだけに使えるサーバーを別に用意してもらえるので、他の利用者の影響を受けません。

専用サーバー配信の構図

専用サーバー配信の構図

自社でサーバーを用意するのではなく、配信スタンド側でサーバーを用意してくれるところが多いようです。

専用サーバー配信については、下記の記事に詳しく説明しておりますので、併せて参考にしてみてください。

安定したメール配信は専用サーバーがおすすめ

まとめ

今回の記事はいかがでしたでしょうか?

メルマガはただメール配信しただけでは、コンバージョン数アップにつながりません。

メルマガ開封率をしっかり調べて、どれだけのユーザーが内容を読んだかを知る必要があります。

開封率が低い場合は内容に魅力を感じていないと考えられますし、高い開封率は魅力を感じているといえるでしょう。

このように効果を見える化することができます。

本記事で紹介した、効果測定やメール配信の方法を実践すれば、メルマガの開封率は上がる可能性がありますので、ぜひ、参考にしてください。

以上、『メルマガ開封率を上げる方法とは?開封率の効果測定も解説!』でした。

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