2023年09月25日
最近開封率が下がってきている・・・
本文は良いはずなのにコンバージョン数が上がらない・・・
メルマガ配信企画や進行を担うなかで、このような悩みはよくあることです。
集客(ユーザー集め)、配信数のアップは大切な作業のひとつですが、集客と配信数アップばかりに注力していても、メルマガの内容を読まれていないと、コンバージョン数アップ(購入などの成果)につなげることはできません。
コンバージョン数アップにつなげるためにも、メルマガがどれだけのユーザーに読まれているかを知る必要があります。
そこで役立つのが「開封率」という計測指標です。
開封率とは、配信したメールのうち何人のユーザーがメルマガを開封したか、その割合を表したものです。
今回は『メルマガ開封率を上げる方法とは?開封率の効果測定も解説!』と題して、メルマガ開封率についてや開封率を上げる方法のほか、効果測定について解説します。
目次
メルマガの開封率とは、メール配信したメルマガの有効配信数(エラーを除いた実配信数)のうち、何名が開封したかを数値化した指標です。
メルマガの開封率の仕組みを構築するためには、
という2つの条件がそろってはじめて完成します。
メルマガをHTML形式で作成すると、開封率を計測できるコード(パラメータ)を加えた透明で小さい画像が添付されます。
ユーザーがHTML形式のメルマガを開封した際、この画像を表示したことになるため、開封された回数が数えられる仕組みとなっています。
そして、カウントされた開封率は、
で計測することで、はじめて指標として見ることができます。
開封率の計算方法は以下のとおりです。
メール開封数 ÷ 有効配信数 × 100 = 開封率(%)
この計算式を見ると、配信したメルマガの中から、メールを開封してくれた方の割合を表す指標と言えます。
しかし、開封率を測定したあとに何に活かしていったらよいのでしょうか。
メルマガはユーザーと継続してコミュニケーションを取る手段であり、成果を生み出すひとつの手段です。
そのため、改善を繰り返して成果を高めていくことが重要です。
みなさんは届いたメルマガを開封するかどうかを、どのように判断しますか?
メルマガを開封するかどうかの判断
おおむね上記のような視点で、届いたメルマガを開封するかどうかを判断しているのではないでしょうか。
開封率を測定するということは、配信元の設定やメルマガの件名、書き出しやターゲティングの有効性の評価に利用できる大切な指標といえます。
また、指標として確認できるということは、後に比較したり長期間での傾向を見るときにも役立ちます。
開封率について説明しましたが、開封率の増減をはかるためには基準が必要です。
この段落では、メルマガの開封率の平均値について紹介します。
各業種の平均値は小数点以下を切り捨てて、概算にしています。
また、平均値は情勢や環境の変化などによって変動します。
業種別 | 開封率(平均値) |
---|---|
農業・食品系 | 23~24% |
外食 | 20%前後 |
小売 | 12~19% |
医療・ヘルスケア | 21%前後 |
旅行・交通 | 20%弱 |
教育 | 21~23% |
金融 | 20~21% |
スポーツ | 23~24% |
芸術系 | 26%前後 |
製造業 | 20%前後 |
建設系 | 22%強 |
不動産 | 19%強 |
美容 | 16~17% |
保険 | 21%前後 |
コンサルティング | 19~20% |
ディスカウント・クーポン | 15%前後 |
メディア | 18~21% |
通信 | 20%前後 |
マーケティング・広告 | 17%前後 |
SNS・オンラインコミュニティ | 21%前後 |
ソフトウェア・Webアプリ | 17~21% |
趣味 | 28%前後 |
※コンビーズ独自調べ
メルマガ運用において、開封率は重要な指標のひとつです。
タイトルの付け方の改善にも役立ちますし、継続したデータによる傾向から、配信日時の目安を決めるのにも役立ちます。
開封率を測定するためには、2つの方法があります。
それは、
です。
ただ、GAで開封率を測定するための設定や仕組みを理解するには、かなり時間がかかってしまいます。
開封率を調べたい場合は、メール配信システム内のレポート機能を推奨します。
メルマガ配信のコンバージョン測定にGA4を活用する具体的な方法についてはこちら
GA4を用いた開封率の分析は、複雑なプロセスを必要とします。
そのため、HTML等のソースコードやSEO解析に馴染みのない方には、分かりにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。
ソースコードや解析ツールの使用に不安がある方に推奨するのは、
「 メール配信サービス内のレポート機能 」
です。
コンビーズメールプラスは、レポート機能のひとつに「開封率測定」機能を搭載しています。
メールが読まれた数から開封率までの測定、誰がいつ開封したかの解析も可能です。
つまり、ソースコードや解析ツールへの知識は必要ありません。
そのため、開封率の測定や測定結果を用いたメルマガ内のコンテンツ改善に注力することができます。
ここまで、メルマガ開封率の必要性と、開封率の効果測定の方法について紹介しました。
先述したとおり開封率を測定すると、タイトルや書き出し、ターゲティングやメール配信した日時が適正だったかを評価することができます。
つまりは、メルマガの開封率を上げるためには、この3つをブラッシュアップするのが必要だということがわかります。
メルマガの開封率を上げるためには、ターゲットをしっかりと選定し、メルマガの内容と対象者がマッチしているかが重要です。
ターゲットを大まかに選定するよりも、細分化した方がメルマガの開封率は高まります。
たとえば、男女別のセグメントだけでなく、
のように、細かく設定し、各セグメントに合ったメルマガをメール配信するといった具合です。
ターゲット選定例
仕事をしている人にメルマガを配信する時間帯
購買意欲につながる心理効果
的確にターゲティングをして、メルマガをメール配信したい場合は、セグメント配信が有効に働きます。
セグメント配信とは、特定のユーザーに対し、ニーズにあった商品やサービスに関する情報を送る方法です。
メセグメント配信と一斉配信の違いや、使い方についてはこちら
ユーザーがよくメルマガを開封する可能性がある、曜日や時間帯を把握することも重要です。
理由としては、学生、主婦(主夫)、有職者の生活サイクルはそれぞれ異なるため、メルマガを読む余裕がある日時を見極めてメール配信する方が、開封率が高まる可能性があるからです。
例えば、
主婦(主夫)層向けのメルマガを運営する際は、平日の昼過ぎに配信する方法
があげられます。
メルマガ最適化について併せて読みたい記事
メルマガ配信時刻の最適化
ユーザーがメーラー(OutlookやGmailなど)を開いて、最初に目に入るのが「タイトル」です。開封率を上げるためには、タイトルを工夫する必要があります。
理由としては、ユーザーの手元には日々たくさんのメールが送信されてくるため、素早く確認して、自身が必要なメールだけを見る可能性があるためです。
そのため、できるだけ
「 思わず開いてしまう 」
ような、インパクトのあるタイトルを付ける必要があります。
作り方のコツとしては、長くても30文字前後にタイトルはおさえ、冒頭10文字~15文字に重要な情報を入れることです。
人間が瞬時に認識できる文字数が13文字~15文字程度といわれているため、このような工夫が必要となります。
読者が開封したくなるメールタイトルの作り方のコツ、効果測定について
スマートフォンでメールを受信した場合、通知メッセージが表示されタイトルと本文の一部が見られます。
また、ブラウザメールの場合も、タイトルと本文の一部がプレビューされます。
本文を要約した内容書き出しとしてを冒頭に記載することで、通知メッセージやプレビュー部分で見せることができ、ユーザーはメルマガを開封するかしないかの判断をすることができます。
本文を読むか読まないかはメルマガの書き出しで判断する?メルマガの書き出しで開封率を上げる方法についてはこちら
メルマガのタイトルの工夫はマストですが、当然ながら本文も充実していないと意味がありません。
上記の『【例文付き】メルマガの書き出しを工夫する』でも解説したとおり、通知メッセージなどでは、本文の冒頭部分が表示されるのは、有効に働く反面、それだけで内容を確認し、「この情報を読んだところで利益を感じにくい」となると、開封せずにスルーしてしまうユーザーも少なからず存在します。
ユーザーが読んで得する情報をできるだけ分かりやすく書いたり、内容がマンネリ化しない工夫などを行い、「読みたくなる本文」も作ることを心がけましょう。
メルマガのマンネリ化を防ぐ対策や効果的な配信方法についてはこちら
メルマガのメール配信から結果、次への施策を確認するには、KPIを用いてPDCAを回す必要があります。
KPI(Key Performance Indicator)とは?
KPI(Key Performance Indicator)とは、直訳すると「重要業績評価指標」といいます。
KPIは、ある施策を実施したことで得られる目標達成(売上アップなど)のために、必要な過程(プロセス)を見える化するためのものです。
メルマガでよく指標として使われるのは、開封率、クリック率、反応率、コンバージョン率などがあげられます。
KPIはPDCAでいうところの、P(Plan)で設定されます。
メール配信を実施する前に、どんな目標とKPIを設定し、その目標達成のための指標として、開封率、クリック率、反応率、コンバージョン率を用いて検証(PDCAでいうCheck)します。
このようにPDCAサイクルを回すことで、傾向と対策が立てやすくなるため、先に紹介した施策を立てやすくなり、これまで成果が低かった開封率を高めることができます。
効果測定に必要な指標(KPI)と、KPIを活用したPDCAの回し方についてはこちら
メールの性質上、正規のメルマガであっても迷惑メール扱いとなり、ユーザーの手元に届かないことがあります。
少しでも迷惑メールに振り分けられないためにも、2つの対策について紹介します。
メルマガを作成するうえで、事前に気をつけるべきポイントがあります。
せっかく、思わず開封したくなるような件名にしても、迷惑メールフォルダに振り分けられてしまっては元も子もありませんので、主に下記の内容を意識すると良いでしょう。
迷惑メールフォルダ対策
当たり前のように見えますが、メールを受け取った方が迷惑メール通報を実施する可能性もありますので、常に読者の立場に立った読みやすいメールを作成することが重要です。
メールマガジン配信システムの多くは、配信するためのサーバーを利用者全体で共用している場合がほとんどです。
しかし、中には「専用サーバー配信」というオプションを設けているところもあります。
このオプションを利用すると、共同利用しているサーバー群を使わず自分の配信のためだけに使えるサーバーを別に用意してもらえるので、他の利用者の影響を受けません。
専用サーバー配信の構図
自社でサーバーを用意するのではなく、配信スタンド側でサーバーを用意してくれるところが多いようです。
専用サーバー配信については、下記の記事に詳しく説明しておりますので、併せて参考にしてみてください。
わずかなリスクも回避し「さらに安定的なメール配信ができる方法」についてはこちら
今回の記事はいかがでしたでしょうか?
メルマガはただメール配信しただけでは、コンバージョン数アップにつながりません。
メルマガ開封率をしっかり調べて、どれだけのユーザーが内容を読んだかを知る必要があります。
開封率が低い場合は内容に魅力を感じていないと考えられますし、高い開封率は魅力を感じているといえるでしょう。
このように効果を見える化することができます。
本記事で紹介した、効果測定やメール配信の方法を実践すれば、メルマガの開封率は上がる可能性がありますので、ぜひ、参考にしてください。
以上、『メルマガ開封率を上げる方法とは?開封率の効果測定も解説!』でした。
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コンビーズのサービスをご紹介していただくと、あなたも紹介者さんもおトク
お客様が安心してご利用いただけるようセキュリティ対策もバッチリ。第三者認証であるISMS(ISO27001)を取得済み。