2023年08月04日
ビジネス上で失敗した場合、そのまま放置しておくと当然ながら重大なミスにつながったり、事が大きくなる可能性があります。
できるだけ早急に口頭で謝罪の意を表し、間違いが起こった経緯の調査と結果報告をする必要があります。
メールを活用する場面としては、損害を受けた側に対し直接謝罪した後、改めて謝罪の文章を送ったり、経緯に関する調査中であることや結果報告を伝える際に、使うことがあるのではないでしょうか?
そこで今回は『謝罪メールの文章の書き方とは?社外&社内向け【ビジネス編】』と題し、謝罪メールの文章の書き方などについての解説や、例文の紹介をします。
相手に「嫌な思いをさせてしまった」ときのために、謝罪メールが作成できるように準備しておきましょう。
目次
何かミスをしてしまったとき、相手に不快な思いをさせてしまったときに、「反射的に」謝罪をしてしまったり、「とっさに」なにかを取り繕おうとしてしまったりしたことはありませんか?
もちろん謝罪自体は適切に行う必要があるのですが、そもそもの謝罪の目的やその必要性、注意点などをおさらいしてみましょう。
謝罪しなければならない事態になったときには、損害や被害を被った相手側の心理状態も、謝罪する側である自らの心理状態のどちらも、正常な判断を鈍らせてしまう状態にある可能性があるからです。
ビジネスにおいて、100%ミスなく進むということはあり得ません。
など、自身に非があるのなら謝罪する必要があります。
まずは「自らのミスで本当に相手に損害があったか」の有無を確認し、間違いがあった場合は「できるだけ直接謝罪」をし、その後「ミスに関する経緯の調査」と「結果報告」を行いましょう。
そして、各報告をメールでする際は、謝罪の文章を添えて送り、相手に誠意をみせましょう。
改めて、謝罪する目的について考えてみましょう。
宮城教育大学・教育学部の川﨑惣一教授の論文によれば、
“ 謝罪の意義は〈加害者と被害者、および両者を取り巻く人々との間によりよい人間関係を(再)構築すること〉にあり、私たちが謝罪する根本的な理由は、私たちが社会的かつ倫理的存在であり、未来において、他者たちと共に、幸福でより善い生を送ることを望むからだ、と言うことができる。 ”
とされています。
つまりビジネスシーンでも、友好関係の維持や信用回復のためにお詫びし、互いの付き合いを断たない、双方の利益を守るために謝罪する、といった考えで良いかもしれません。
仕事上でミスが発生し、謝罪しないといけないとなった場合、まずは可能な限り直接お詫びすることが大切です。
ただ、互いのタイミングによっては、直接お詫びに行く(または電話連絡)ことが難しいときがあります。
そこで役立つのがメールで、相手が見れる状況でなくても、対応していることを示すことができます。
また、謝罪の文章を送るだけでなく、
を随時、伝えるのも大事です。
文章のみならず現状報告をすることで、
「 親切ていねいな対応 」
が謝罪と捉えられ、先方への信用回復につながる可能性があります。
そのほか、謝罪の文章を作成する際は、ミスの度合いや相手の心情に応じて、謝罪のフレーズも使い分けることも忘れてはいけません。
TPOに合わせて、謝罪のフレーズを使用しましょう。
ビジネスやプライベートで使える謝り方として、さまざまな謝罪フレーズについて紹介
仕事でミスをしてしまい、上司など社内向けに謝罪メールを送る場合の、例文は以下のとおりです。
例文
本文
この度は私に至らない点ががあったため、ご迷惑をおかけしました。
今後、気をつけて業務に従事していきたいと思います。
「至らない点」は、自分の配慮や振る舞いが相手に伝わらなかったときや、そもそも配慮できていなかったことを指します。
手続きのミスや書類上のミスに関しては、次の例文の方が適切です。
例文
本文
先日は自身のミスのため、皆様にご迷惑をおかけしました。
今後はこのようなことがないよう、確認を徹底して業務に邁進したいと思います。
自分のミスを自覚しており、関係者にもその旨が既知の状態のときに使える例文です。
ミスを認め、今後はどうするのかを同時に伝えるようにしましょう。
例文
本文
ただいま〇〇社との商談が長引いており、〇時からの会議に15分程度遅れる見込みとなっております。
大変申し訳ございません。
私のスケジュール管理の甘さが原因です。
今後は、前後にゆとりを持ったスケジュールを組んでまいります。
オンラインビデオツール(zoomなど)で商談中に、商談がなびきそうなとき、上司にチャットなどで会議の参加に遅れることを詫びるときに使えます。
具体的に遅れる分数を提示すると良いでしょう。
このように例文を3つ上げましたが、どれも手短に謝罪をしているメールです。
これは上記で述べたように上司も忙しいため長い謝罪メールを読んでいる時間はないからです。
また、最終的に結果や今後について明記しておくと相手にも安心してもらうことができます。
さきほど紹介した例文とは異なり、長文の謝罪メールを送ってしまった場合はどうでしょうか。
最終的に上司に読んでもらえなかったり、無駄なことを書いて余計に反感を買ってしまう可能性もあります。
そのためにも短文での謝罪メールが理想です。またミスの内容(理由)を明確にして自分がなぜミスをしたのかも理解しておくことが大切です。
再度ミスや失敗をしないためにも、なぜミスをしたのかを明記し反省点を理解していることを知らせることも重要です。
勤務している組織の中であなたがミスをしてしまい、それにあなたがまずはじめに気づいたケースでのメールについて説明します。
例文
本文
〇〇部
〇〇さん
お世話になります。
この度作成した資料の中でミスがありましたので、再度見直して提出いたしたく、本日の17時まで期限を延長していただけませんでしょうか。
ご多用の中申し訳ございませんが、ご検討いただけるとありがたく思います。
このシーンでは、さっき提出した資料にミスがあることを、自分で気づいたことを謝罪しつつ、期限の延長を交渉しています。
このような場合、「もう少し」などあいまいな表現を使わず、自分で期限を明確に再提示することが望まれます。
例文
本文
【 緊急・〇〇部品納期遅延 】
本日、生産工程の一部においてミスがあり、急遽点検を行うことになりました。
このことから、昨日回答いたしました「〇〇」という部品の納期が3日ほど遅れる見込みです。
大変申し訳ございません。
詳しい解説等を致しますので、〇〇時に会議室にお集まりいただけますでしょうか。
これは生産現場から営業担当に向けた謝罪メッセージの例です。
社内チャットを想定しています。
チャットではさまざまな人が発言するため、発言内容がタイムラインの中にまぎれてしまうことがよくあります。
その場合は、角付きかっこ【】を利用して目立たせると良いでしょう。
また、チャットでの長文の投稿は好まれないことが多く、ツールによってはクリックで展開しないと全文が見えないこともあります。
簡潔にお知らせして、改めて説明する場を設けましょう。
このように、先にミスについて正直に述べることが、ミスについての影響を最小限にとどめることや、不要な反感を買わないことにつながります。
ミスが発覚してもそのままにしていると、
もあるので事前にミスについて説明・訂正し、解決策や今後の振る舞いについて明記しておくと、相手も理解しやすくなりますし、コミュニケーションがスムーズに流れます。
仕事のミスが発生した場合、取引先や顧客といった社外に向けても、謝罪メールを送る必要があります。
BtoB、BtoC問わず、商品やサービスを販売している場合、それらに関する謝罪の文章を送ることがあるかと思います。
例文は以下のとおりです。
対応ミスでの謝罪の場合は、対応ミスが与えた相手への心情をくみ取り、不快にさせてしまったことへの謝罪を述べます。
今回の例では、対応ミスの原因が社内教育や情報共有の不足によるもので、それゆえにお客様に不快な思いをさせてしまった例です。
このような場合には、「不快な思いをさせてしまったことへの謝罪」に加えて、「本人への指導を行ったこと」や「再発防止策」をあわせて述べることが基本となります。
例文
件名
対応に関してのお詫び
本文
平素より、大変お世話になっております。
〇〇株式会社 〇〇部 の〇〇です。
この度は、弊社(名前)の対応において不快な思いをさせてしまい、深くお詫び申し上げます。
当人に厳重注意しましたところ、深く反省しております。
今後同様のミスが発生しないよう社員教育を見直し、再発防止に努めてまいります。
至らぬ点が多々あるかと存じますが、今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
取り急ぎ、メールにてお詫び申し上げます。
誠に申し訳ございませんでした。
商品に不具合がある場合などには、
「せっかく選んでいただいたのに不具合で迷惑をかけたこと」
に対して謝罪します。
自社のオペレーショントラブルや、物流での問題、製造工程での問題など、商品に関する不具合にはさまざまな原因があるため、一般的には返品や交換として対応することが多いでしょう。
自社起因のトラブルではない場合も多いと思いますが、「自社に原因はないこと」が見えすぎると、新たなトラブルに発展する可能性もありますので、あくまでも販売側の責任として謝罪することが望ましいでしょう。
例文
件名
(商品名)に関してのお詫び
本文
平素より、大変お世話になっております。
〇〇株式会社 〇〇部 の〇〇です。
この度は、弊社の(商品名)をご購入いただきありがとうございました。
弊社の商品を選んでいただいたにも関わらず、不具合によりご迷惑をおかけしたことを、深くお詫び申し上げます。
近日中には商品の返品、交換をさせていただきますので、改めてこちらよりご連絡させていただきます。
今後は製造工程及び出荷時のチェック体制を見直し、再発防止に努めてまいります。
ご多忙な中、ご連絡いただきましてありがとうございました。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
商品自体ではなく発送にミスがあった時の謝罪には、
「オペレーションにミスがあったこと」
をお詫びします。
多くの場合、自社内でのコミュニケーションミスなど、情報の伝達に関するミスかと思いますので、改善策を取って再発防止を行うことも約束しておきたいですね。
発送後のトラブル(物流トラブル)に関しては、自社に非がないことを強調しすぎると相手の感情を逆なでする結果になりますので、注意が必要です。
例文
件名
発送ミスに関するお詫び
本文
平素より、大変お世話になっております。
〇〇株式会社 〇〇部 の〇〇です。
〇月〇日に発生した発送ミスにつきまして、大変ご迷惑をおかけしております。
発送を予定しておりました〇〇に関しましては、本日発送させていただきました。
そちらへは〇月〇日、到着予定となっております。
この度の発送ミスは、発送する商品情報の伝達不十分によるものでございました。
今後このような発送ミスが起こらないよう、管理体制を見直し、再発防止に努めてまいります。
何卒ご容赦くださいますよう、お願い申し上げます。
改めましてメールではございますが、お詫び申し上げます。
システムの不具合等に関して謝罪する場合には、謝罪する内容もさることながら、
「正確な時刻をお伝えすること」
が大切になってきます。
下記の例文ではそれほど大きな障害を想定していないため、報告書等の添付はありませんが、規模の大きさによっては経緯報告書等を添付して謝罪する必要がある場合もあるでしょう。
例文
件名
システム不具合に関するお詫び
本文
平素は弊社の〇〇サービスをご利用頂きまして、誠にありがとうございます。
〇〇サービスにおきまして障害が発生し、〇月〇日〇時頃より、ご利用いただけない状態になっておりました。
障害に関しましては〇月〇日〇時に解消し、現在は通常通り使用可能となりましたので、ご報告申し上げます。
この度はご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
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今回ご紹介した社内向けの謝罪メールでは使うことはありませんが、体外的な謝罪文を一斉に配信したい時や、アンケートを取った結果、低い点数を付けた人にお詫びメールを送ったりすることには向いています。
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エディタの紹介や操作方法、HTMLメールの作り方についてはこちら
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今回の記事はいかがでしたでしょうか?
ビジネスにおいて仕事のミスが発生し、相手に「嫌な思いをさせてしまった」際は、謝罪する必要があります。
社内、社外、問わず、可能であれば口頭でお詫びするのがベストです。
直接、謝罪をした後は、改めて謝罪メールを送ると、相手との友好関係をつなぎとめたり、信用が回復する可能性があります。
本記事で紹介した例文を参考に、謝罪の文章を作ってみてはいかがでしょうか?
以上、『謝罪メールの文章の書き方とは?社外&社内向け【ビジネス編】』でした。
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