2024年04月12日
「メルマガのいたずら登録が多発している」「メルマガが届かないという意見が多い(メールアドレスの入力ミス)」という声をよく聞くと思います。このような場合には、メール配信したいメルマガに対してユーザーに登録をお願いする際にダブルオプトインの使用をおすすめします。
ダブルオプトインとは、ユーザーが登録フォームにメールアドレスなどの必要事項を入力・送信後は仮登録状態となり、認証用URLつきのメールが自動送信され、クリックしてもらうことで本登録されるものです。
この機能は、主に以下の効果を発揮します。
そんな便利なダブルオプトインについて『ダブルオプトインで安心してメール配信!【迷惑メール扱いにならない1つの対処法】』と題して、ダブルオプトインの機能についてとメリット・デメリットについて紹介します。
ぜひ一読いただき、なぜ「メール配信の際にダブルオプトインがおすすめか」その理由を知ってくださいね!
「メルマガの読者像を想定する」「メルマガ登録者を増やすための集客方法」「メルマガを運用するにあたっての目標設定」などについてはこちら
目次
まずは、ダブルオプトインの詳しい解説に入る前に、オプトインとオプトアウトの意味や違いを簡単に紹介します。
オプトインとは
メルマガをメール配信するときに事前にユーザーに対して、同意(許可)を求めることを意味します。
ユーザーに前もって「必要なので同意します」と選択してもらったうえでメール配信しないと、場合によってはクレーム対象(あるいは法律違反の可能性)となります。
オプトアウトとは
「メール配信を停止したい」と意思表示しない限りはメール配信に同意しているものとみなし、要望があればメール配信を停止(または解除)するものです。
メルマガを運用している側は、ユーザーがオプトアウトを簡単にできるように、メール配信停止、解除方法、配信元の情報など、特定事項をメールの本文内に掲載する義務があります。
オプトイン方式、その反対にあたるオプトアウト方式についてはこちら
メルマガをメール配信する際に、覚えておきたい法律が特定電子メール法です。この法律が定められた経緯と、違反した場合の罰則について解説します。
特定電子メール法(正式名称:特定電子メールの送信の適正化等に関する法律)とは、2002年に定められた法律です。
1999年に携帯電話からのインターネット接続が可能となり、ユーザーの許諾を受けずに広告宣伝に関するメールを送ってくる迷惑メールが増えました。社会問題へと発展し、この影響から迷惑メールを規制する法律として定められました。
広告宣伝や勧誘などを目的にした電子メールを送る場合には、この法律を守らなければいけません。
2008年12月1日には同法律は改正され、メール配信に同意した相手のみに、広告宣伝や勧誘などを目的としたメール配信を許可するためのオプトインが導入されました。
特定電子メール法に違反すると、以下の懲罰が科せられます。
措置命令が出た場合、一定期間総務省のホームページ内に企業名が公表されます。
また、一定期間が過ぎて削除対象になったとしても、過去の措置命令に関しては総務省消費者行政第二課に問い合わせることが可能です。
このように罰則を受けると、金銭面だけでなく、社会的信用も失ってしまいます。
特定電子メールの定義や特定電子メール法の内容についてはこちら
宣伝を目的としたメルマガをメール配信する場合、ユーザーからの同意が必要です。しかし、状況次第ではオプトイン規制が例外になることがあります。本段落では、その例外について紹介します。
電子メールアドレスを通知した者とは、書面(名刺や資料など)によりメールアドレスを送信者側へ提供した方を意味します。
この場合、受信者は送信者から宣伝を目的としたメールが届くと想定できるため、送信者はそれ以上の同意を得ずとも、メールを送ることができます。
取引関係のある方の場合も、オプトイン規制の例外となります。理由としては、先方は宣伝を目的としたメールが送られることが予想できるためです。
自社サイトなどにメールアドレスを公表している場合は、基本的にメールを受け付けるために実施しているので、規制の例外となります。
ただ、メールアドレスの公表にあわせて「特定電子メールの送信の拒否」を記載しているのであれば、オプトイン規制の例外から外れるため、そうした旨を示しているところには、宣伝目的のメールを送ることはできません。
本題であるダブルオプトインだけでなく、シングルオプトインも存在します。シングルオプトインとダブルオプトインの違いは以下の通りです。
では、具体的にそれぞれの違いについて解説します。
シングルオプトインとは、メルマガなどにユーザーが登録する際に本人確認の必要がないため、登録が1度だけで済む方法になります。
登録フォームには、メールアドレスやそのほかの必要事項を入力してもらうと、その内容がそのまま送信され、メルマガ登録完了となります。
ダブルオプトインの機能についてとメリット・デメリットについてはこちら
ダブルオプトインとは、メルマガなどにユーザーが登録する際に、二段階で認証を求める方法となります。
一段階目の「仮登録」では、メールアドレスやそのほかの必要事項を登録フォームに入力してもらいます。
二段階目となる「本登録」では、記入されたメールアドレスに対して自動送信されたメール内の、認証用URLをクリックすれば登録完了となります。
次に、シングルオプトインとダブルオプトインのメリット、デメリットについて紹介します。
双方の良し悪しを要約すると、以下のようになります。
では、具体的にどんなメリットとデメリットがあるかを解説します。
メリット
シングルオプトインは登録が1回で完了するので、ユーザーにとっては手軽に申し込みができるため、集客率が良く、ユーザー数を獲得しやすいです。
デメリット
登録が1回で完了するため、メールアドレスに誤りがあった場合、メール配信ができません。さらに本人確認もないため、ユーザー自身も誤入力に気づくのが遅くなったり、そのまま放置する可能性があります。
質の良くない利用者が、他者のメールアドレスを勝手に登録する「迷惑行為」が多発し、善良なユーザーが被害に巻き込まれる恐れがあります。
メール配信の質を落とすために、わざと架空のメールアドレスを大量に登録しバウンスメールの数を増やして、メールソフトや迷惑メールフィルタなどが迷惑メールと判断するよう仕向ける悪質な業者が存在し、ターゲットとなりやすくなります。
ダブルオプトインの機能についてとメリット・デメリットについてはこちら
メリット
ユーザーがメールアドレスを誤入力すると認証用URLが届かないため、入力ミスに気づきやすくなります。
質の良くない利用者が他者のメールアドレスを登録しても、認証用URLが被害を受けた側へ届くため「申し込んだ覚えがない」となり、その旨をメール配信者側へ伝えれば、勝手な登録を防ぐことができます。また、本登録の有効期限がある場合は、放置すれば実際の配信リストに登録されることはありません。
悪質な業者からの攻撃を、軽減させることも可能です。架空のメールアドレスを大量に登録されても認証用URLを送れず、本人確認ができないため登録完了とはならず、被害を防止することができます。
デメリット
二段階で認証を行うため、ユーザーにとっては登録作業に少し手間がかかってしまいます。そのため、途中離脱される可能性があります。
『双方のメリット・デメリットについて』でも解説したとおり、シングルオプトインは手軽に登録できる反面、善良なユーザーへも被害を与える恐れがあるうえ、妨害行為により安定的にメール配信できないリスクがいくつかあります。
その一方でダブルオプトインは、それらの欠点を解消してくれます。
セキュリティの観点から見てもダブルオプトインはおすすめです。総務省もメール配信システムを行う場合は、この機能を使うことを推奨しているくらいです。
補足
Gmailは2024年2月にガイドラインを変更しました。変更理由としては、なりすましメール被害拡大防止を中心としたセキュリティ向上とされています。
変更されたガイドラインのなかには『Postmaster Tools内での迷惑メール率を0.3%未満にする』という項目があります。
具体的には、迷惑メールと判定されているかが確認できる、Postmaster Toolsで報告される迷惑メール率を0.1%未満に維持しながら、迷惑メール率を0.3%以上にならないようにする、といったものです。
迷惑メールにならないよう運営するためにも、ダブルオプトインを活用することが大切なのがわかります。
Gmail宛てにメルマガを配信する際の注意点についてはこちら
Combz Mail PLUS(コンビーズメールプラス)ではダブルオプトイン機能が標準搭載されており、ダブルオプトインの仕様がデフォルトで設定されている(設定しないことも可能)ので、利用者側での操作は不要です(2019年12月10日以降の登録者のみ)。
さらに詳しく知りたい方は「ダブルオプトインによる登録について」を参照してください。
流れはとてもシンプルです。
ご自身が設定した登録フォームに、ユーザーがメールアドレスやそのほかの個人情報を入力すると、そこに記入されたメールアドレスに対し、確認メールが送られます。
ユーザーが本文に記載されている認証用URLをクリックすれば登録完了となります(URLの有効期限は1時間)。
あとは、メルマガの一斉配信やニーズを絞り込んだ内容をメール配信で届けるなどして、ユーザーが「いいね!」と思える商品やサービスの情報を提供しましょう。
定期的にメール配信を送ることで、購買意欲を高めたり、サービスの申し込みへの促進につながります。
メルマガを安心してメール配信するうえで、ダブルオプトインを選択するのも一つの方法です。
今回ご紹介したダブルオプトイン以外にも、メルマガをメール配信する際に使える便利機能はたくさんあります。
どのようにメール配信すれば「ユーザーの心をつかめるか?」などは、実際に試してみてその効果を実感してみてください。
コンビーズメールプラスのメール配信サービスには、「30日間の無料トライアル」を設けております。
ぜひ、この機会に無料トライアルに申し込んで、メール配信の効果を実感してみてください!
いかがでしたでしょうか?
シングルオプトインとダブルオプトインの違いや、メリット・デメリットについてご理解いただけたかと思います。
ユーザーにとって、二段階で認証を求められるダブルオプトインは少し手間がかかると感じるかもしれませんが、本人確認をすることで確実にメルマガをメール配信することができますし、他者による勝手なメールアドレスの登録防止につながるため、結果的に読者を守ることができ、良好な関係を築けます。
また、メール配信を行う側としても、迷惑メール扱いを防止できるので安心してメール配信を続けることができます。
このようにダブルオプトインは、ユーザー、運営側、両方にメリットをもたらしてくれます。
コンビーズメールプラスのメール配信サービスには「無料トライアル」もありますので、ぜひ、この機会に申し込んで、その効果を実感してみてくださいね。
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