2022年07月14日
皆さんは、HTMLメールとテキストメールの形式の違いやその特徴を理解していますか?
確かに、メールマーケティングを行う上で利点の多いHTML形式ですが、メリットばかりではありません。作成工数が高く、メールの出来栄えにスキルの差が表れやすいのです。一方のテキストメールは、画像作成の手間もなく受信側のデータ容量の負担も少ないことから、迷惑メールになりにくいとされており、BtoBではまだまだ利用されています。
そのため、用途や目的にあわせてテキストメールとHTMLメールを使い分けることが、メールマーケティングの効果を高めるための重要なポイントとなります。
今回は、HTMLメールとテキストメールが持つメリットとデメリットを比較しながら、それぞれに最適な活用シーンを紹介していきます。
HTMLメールとは、HTMLタグと言うプログラミング言語によって作成されています。この形式では、メールの本文中に画像を配置したり、文字の大きさや色を自由に設定できたり、レイアウトを整えることが可能です。ここからは、HTMLメールのメリットとデメリットを解説しながら、その特徴を紹介していきます。
こちらの2点ついて解説していきます。
HTMLメールのメリットは、画像や動画による視覚的な効果で、紹介する商品や情報を魅力的に伝えられる点です。
さらに、メール配信後の「開封率」や「クリック率」などの指標の計測を可能にするメリットもあります。この利点が、メール配信をする際、データに基づいた施策を打つことを可能にします。
HTMLメールは訴求力の高いメール配信を可能にする一方で、デメリットも存在します。その1つが、HTMLメールの作成には専門的な知識を要する点です。
仮にHTMLタグにエラーがある場合、プロバイダーからスパム認定される可能性が浮上します。さらに、エラーがあるメールだけでなく、同じアドレスからメール配信された情報が全て迷惑メールの認定を受ける恐れがあります。
さらに、メールを受信する環境次第では、デザインが崩れて表示されてしまう。あるいは、容量不足で画像が表示されない不具合が発生するリスクもあります。使用する際はメリットだけに注目せず、デメリットもきちんと押さえておきましょう。
確かにHTMLメールは専門的な知識が必要ですが、最近のメール配信システムには必ずと言ってもいいほど、HTMLエディタが搭載されています。
画像をアップロードするだけで、直感的な操作で画像を配置できます。テキスト部分の装飾もかんたんですので、HTMLタグの知識が無い方にもおすすめです。
テキストメールとは、「文書」だけで作成されたメール配信の形式です。この形式は、文字と記号のみで構成されるので、単調な文面になりがちです。そのため、見出しや段落、区切りとなる装飾などを工夫して、文章を読みやすくすることを心がける必要があります。
テキストメールのメリットの1つは、メール配信時の容量をコンパクトにできることです。そのため、メールを送受信にかかるサーバへの負担を軽減することが可能になります。
さらに、読者側の環境に左右されることなく、文書を全て表示できるメリットもあります。派手さはありませんが、抜け漏れのない文書のやり取りが求められるビジネス領域で重宝されています。
テキストメールは、文書だけで構成されているので見た目の「インパクト」は期待できません。そのため、装飾などを加えることで重要な箇所に注目を集める工夫を施すことが必要です。
さらに、テキストメールでは開封率を計測することができません。それ故に、ひとり1人の読者の傾向を知ることが求められる時のメールマーケティングには向いていません。
テキストメールよりも、少し華やかさを出したいと思ったときは、リッチテキスト形式がオススメです。HTML形式とは異なり、画像主体ではなくテキスト主体を得意としており、文字や背景の着色、ちょっとした画像の配置が可能です。テキストメールではできなかった開封率の測定も可能なので、気になる方は下のリンクから参考記事をご覧ください。
文字の装飾を主体にしたメール配信についてはこちら
以前、HTMLメールは「ウイルスに感染して情報漏えいにつながる恐れがあるため、使わない方が良い形式」と言われていました。
そのため、ビジネスシーンでは、信頼を損ねる恐れのあるHTMLメールは敬遠されてきました。それにもかかわらず、近年、企業間におけるメール配信でもHTMLメールが活用されています。
なぜ、これまで危険視されていたHTMLメールの利用が増えているのでしょうか。
その理由は、次の2つにあります。
こちらの2点について解説していきます。
まず、なぜHTMLメールが危険視されていたかと言えば、HTMLメールが「スパムメール」として使用される頻度が高かったからです。
ただし、現在はメールソフトのセキュリティや読者が所有するデバイスのセキュリティが向上した結果、HTMLメールの安全性は飛躍的に向上しています。
この飛躍的な安全性の向上が、HTMLメールが普及しはじめた1つ目の理由です。
HTMLメールの普及とスマートフォンの登場は切っても切れない関係性にあります。
2008年を境に、ユーザーはガラケーからスマートフォンの使用へと舵を切り始めました。やがて、スマートフォンは生活になくてはならないデバイスとして定着し、パソコンでなければ不可能だったネットショッピングや動画閲覧などを手軽に行えるようになりました。
その結果、メール配信を受信する多数の読者が、容量の大きいHTMLメールを受信できる環境になりました。
また、当時HTMLメールは、画像や動画で視覚に訴えたい情報を提供できるため、ECサイトなどが運営するメルマガと親和性が高く、重宝されている状況でもありました。
つまり、スマートフォンの普及とメール配信者側からのHTMLメールへの需要が高まることによる相乗効果が、HTMLメールが普及しはじめた2つ目の理由です。
ここまで紹介したメール配信形式は、どちらにもメリット・デメリットがあります。
つまり、一概にどちら形式が優れているとは断言することはできません。
そのため、メール配信の内容やターゲットとなる読者を考慮したうえで、最適な形式を選択することが配信者に求められます。
ここからは、形式を選択する際のポイントを紹介していきます。
BtoCの領域でメール配信をする際は、やはり視覚的に商品の魅力を訴えることが可能な「HTMLメール」をおすすめします。
開封率やクリック率を計測できるため、ひとり1人の読者の興味や関心を分析できる点を含めて推奨しています。
BtoB の領域でメール配信をする際は、ビジネスシーンにおいて違和感を感じさせない「テキストメール」をおすすめします。
この領域では、もちろん視覚的に訴える内容も重要ですが、文面にきちんと目を通してもらうことが重要です。
もし、HTMLメールの使用を検討されている場合は、セミナーやイベントの案内などの時に使用することを推奨します。
メール配信を行う際に、それぞれのメール形式のメリット・デメリットを押さえておく必要があります。
読者が読みやすいメルマガとは何かを考えたうえで内容や目的、ターゲットに応じたメール形式を選択しましょう。
メール配信先をグループに分け、そのグループごとにテキストメールとHTMLメールを使い分けることで、開封率やクリック率の向上を実現しましょう。
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