2023年11月02日
みなさんは普段のメール配信で、HTMLメールとテキストメールの違いを意識して使い分けていますか?
簡単に違いや特徴を解説すると、HTMLメールは装飾された文章や画像などビジュアル面で商品・サービスを訴求するメール、テキストメールは文章のみで商品・サービスの魅力を伝えるメールです。
どちらの形式のメールにも、メリット・デメリットがあるため、用途や目的に合わせてHTMLメールとテキストメールを使い分けられることが重要です。用途に応じて使い分けることで、メールマーケティングの効果を高められます。
そこで今回は、『どっちが優秀?HTMLメールとテキストメールの違いと使い分けを徹底解説!』と題し、HTMLメールとテキストメールが持つメリットとデメリットを比較しながら、それぞれに最適な活用シーンを紹介します。
目次
HTMLメールとは、マークアップ言語のHTMLを使用して作成するメールのことを意味します。
HTMLを使うことで、文字の大きさやカラーを自由に変えられるだけでなく、画像を貼り付けることができたり、レイアウトも整えられるので、商品やサービスをビジュアル面で訴求できます。
具体的には、メール版の折り込みチラシやグリーティングカードを作成するイメージです。
難しい知識を持っていなくても HTML メールが簡単に作成できる、HTMLメールエディタについてはこちら
ビジュアル面で商品やサービスを訴求できるHTMLメールを活用すると、得られるメリットは大きいですが、デメリットも少なからずあります。
まずは、HTMLメールで得られるメリットについて解説します。
HTMLを使用して作成するので、思いどおりのレイアウトでメールを作ることができます。メール版のメッセージカードやグリーティングカードなど、オリジナリティの高いメールの作成が可能です。
HTMLを使うので、画像の貼り付け、文字の大きさやカラーの変更が可能です。商品やサービスをビジュアル面で訴求できるため、見た目としてインパクトがあります。
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メールをHTMLメールで作ると、開封率を計るためのコード(パラメータ)が入った小さくて透明な画像が添付されます。読者がメールを開いた際に、コード付きの画像を表示したことになり、開封された回数がカウントされる仕組みとなっています。このようにHTMLメールは、効果測定が容易なのも魅力のひとつです。
メルマガ開封率についてや開封率を上げる方法のほか、効果測定についてはこちら
商品やサービスをビジュアル面で訴求できる便利なHTMLメールですが、デメリットも存在します。
一番のデメリットは、マークアップ言語のHTMLの知識がないと作成できないという点です。HTMLの知識が十分でない場合、画像や装飾した文字がうまく表示されなかったり、レイアウトが崩れる可能性があります。
万が一、HTMLにエラーが発生すると、プロバイダサイドでスパム認定される可能性があり、その場合メールが相手に届かなくなります。
また、HTMLメールはプログラミングの一種のため、ウイルスを仕込みやすいものとなっているため、これらが原因となり迷惑メール扱いになるケースがあります。
読者が使用しているメーラー(OutlookやGmailなど)の環境次第では、レイアウトが崩れる恐れがあります。また、メールサーバに蓄積されている受信メールのデータが容量を圧迫すると、画像が表示されないといった問題が発生します。
テキストメールとは文字どおり、文章だけで構成されたメールを指します。HTMLメールとは違って、文章だけで完結するため、専門知識が不要である点が最大の魅力です。文章のみで構成されたメールなので、ほぼすべてのメーラーで受信と閲覧ができます。
テキストメールは、文章のみでメールを作ることができるので、初心者でもすぐにはじめられます。HTMLメールと比べて、メルマガを書くこと自体のハードルが下がるため、即戦力となりますが、そんなテキストメールにもメリットとデメリットがあります。
テキストメールのメリットは、以下のとおりです。
テキストメールは、文章だけでメールの作成が可能なため、特別な専門知識が不要です。読みやすい文章、読者にとって利益となる情報をきっちり伝える文章を作ることができれば、誰でも簡単にはじめられます。
テキストメールの場合、文章のみで構成されたメールということから、迷惑メールになりにくいことが特徴です。単純に文章の受信だけなので、メール自体の容量も少なく、どんなメーラーでも届きます。
テキストメールは文章のみで構成されている分、ほぼすべてのメーラーに受信され、販売促進などの施策のひとつとして役に立ちますが、少なからずともデメリットが存在します。
テキストメールはHTMLメールのように、開封率を測定するためのコードが入った画像を貼り付けることができないため、開封率を測定できません。開封率を測定できない分、将来的なメール配信への傾向と対策の精度が、やや落ちてしまいます。
HTMLメールの場合、テキストリンクや画像リンクなどでURLを隠すことができますが、テキストメールはそのまま掲載されてしまいます。
そのため、短いURLなら気になりませんが、長いURLだと見た目が悪かったり、文章の大半をURLに占領されてしまう恐れがあります。
また、Google Analytics 4(GA4)を活用した効果測定を行う場合、URLにパラメータを設定しますが、そのパラメータもそのまま表示されてしまい、見栄えが悪くなります。
テキストメールは文字のみで構成されているため、文章勝負となります。そのため、HTMLメールのようなビジュアル面での訴求ができません。
各形式のメリット、デメリットを把握したうえでメール配信を行う場合、HTMLメールとテキストメールを、どのように使い分ければよいか迷うかと思います。
その悩みを解決するには、一般社団法人日本ビジネスメール協会が公表している『ビジネスメール実態調査』が参考になります。
一般社団法人日本ビジネスメール協会(2020年6月1日)が発表した『ビジネスメール実態調査2020』によると、仕事でメールの送受信に使っている形式で最も多いのが「テキスト形式(67.14%)」で、次に「HTML形式・リッチテキスト形式(28.74%)」となっています。
また、『ビジネスメール実態調査2023』においても、仕事でメールの送信に使っている形式はテキスト形式が6割を超えているといいます。
このことから考えられるのは、ビジネス上のやり取りでは装飾を必要としないテキストメールが主流で、商品・サービスを提案するメールにおいては画像や装飾が可能なHTMLメールがほとんどといえます。
上記のビジネスメール実態調査を参考にすると、販売促進や宣伝を目的とする場合はHTMLメール、営業や特定の顧客とのやり取りにはテキストメールが、最適と考えられます。
では、どのような場面でHTMLメールとテキストメールを使い分ければよいか?をいくつかの例をあげて解説します。
販売促進や宣伝を目的にメール配信したい場合は、視覚的に魅力を訴えることが可能な「HTMLメール」をおすすめします。
定期的にメール配信しているメルマガの場合は、HTMLメールを推奨します。メルマガで販売促進や宣伝を行うには、読者が興味を示すものでないと開封してもらいにくいのです。
例えば、メルマガを開封して直後に見える場所に、キャンペーン情報の画像や、商品・サービスの写真などをレイアウトすると内容に興味を示し、そのまま読み進める可能性があります。
とはいえ、メルマガの場合は、テキストメールで情報を伝えた方が、読者が興味をもつこともあるので、発信したい情報によって使い分けるとよいでしょう。
講座やセミナーのほかイベントの集客をしたい場合は、HTMLメールをおすすめします。HTMLメールなら、折り込みチラシのようなレイアウトができるので、見やすい概要を読者に提供できます。
また、HTMLメールだと、開封率を計ることができるため、開封率が低いと申し込みが少ない可能性があると判断できます。効果測定ポイントが増えると、再度案内を送る施策が立てやすくもなります。
イベント・セミナー・展示会の告知方法についてはこちら
営業や特定の顧客とのやり取りなど大事な場面では、テキストメールがおすすめです。
極端な例をあげると、顧客に対してお詫びのメールを送る際、グラフィカルなものを送ってしまうと相手が「不真面目」と感じる可能性があるため、「真面目さ」「ていねいさ」をアピールするためには、文章のみで構成されたメールを送る方がよいでしょう。
例えば顧客からの問い合わせ、営業のやり取りをメールでする場合は、テキストメールを使うのが的確です。
テキストメールで送ることで、販売促進用のHTMLメールとのすみわけができ、相手は「通常のメールが来た」と認識し中身を確認してくれます。
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なんとなく、HTMLメールとテキストメールの使い分けがイメージできたら、次は各形式の作り方や送り方を覚えましょう。
『HTMLメールのデメリット』でも解説したとおり、HTMLメールは、マークアップ言語のHTMLの知識があってはじめて自由に作成することが可能です。
しかし、メール配信システムを提供する企業によっては、HTMLメールを簡単に作成するツールを搭載している場合があります。
当社メール配信システムのCombz Mail PLUS(コンビーズメールプラス)も例にもれず、HTMLメールエディタを搭載しています。
HTMLメールエディタとは、マークアップ言語のHTMLの知識がなくても、直感的な操作でHTMLメールを作成できるツールです。誰でも簡単にドラッグ&ドロップで、好きな場所にコンテンツを配置したり、文字のサイズやカラーを好みのものに変えることができます。企業によっては有料オプションで提供している場合がありますが、コンビーズメールプラスでは無料で使うことができます。
難しい知識を持っていなくても HTML メールが簡単に作成できる、HTMLメールエディタについてはこちら
テキストメールは読んで字のごとく、文章のみで構成されたメールです。現在使用しているメーラー(OutlookやGmailなど)で、新規メールを送るのと変わりません。
メール配信システムの場合、コンビーズメールプラスでは「簡単スリーステップ」でテキストメールの作成ができます。順序としては、管理画面に移動して「メール配信する」をクリックすると専用フォームが出てきます。
あとは、タイトル入力、形式をテキストメールに選択、本文を書くことで完了します。
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