2022年08月15日
メルマガは、SNSや動画サービスなどと並び、売上につなげるために必要なマーケティングの手法です。
しかし、メルマガを始めるにあたり、どのような方法で進めていけば良いか悩まれている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、メルマガを運用する際に覚えておきたい基本ルールや、効率的に運用するためのポイントについて解説します。
メルマガで効果を得られるように、基本的な運用方法を把握しましょう。
目次
メルマガとは
メルマガとは、「メールマガジン」を略した言葉で、メールを活用したマーケティング手法です。
企業・ネットショップサイトなどから、ターゲットに対して配信するメールのことで、配信するタイミングや配信内容を自由に設定できます。
20年近く前から利用されているマーケティング手法ですが、ITの発展に伴い、目に見える形で効果測定を行えたり、ターゲットごとに別々のメルマガを自動で配信したりといった進化を遂げています。
誰でもメールアドレスを持っている現代において、メルマガは自社の目標や目的達成に欠かすことができないマーケティング手法であると言えます。
メルマガの目的は、メルマガを配信する配信者によって様々です。
簡単な例を挙げてみますので、自社の目的と照らし合わせてみて、目的がぶれないようにしましょう。
上記はあくまでも一例で、全ての例を網羅できているわけではありませんが、参考にしていただけると幸いです。
ここで注意したい点は、これらはメルマガの目的ですが、これがぶれないようにしたいことです。
クリック率を伸ばすことは目標ですし、そのためにメルマガのタイトルを改善することは手段となります。
目的と手段を混同せずに、しっかりと目標を定めておきましょう。
メルマガの効果は、メルマガの目的を達成する過程で得られる利益のことです。
大切なのは、ProfitとBenefitのどちらも含まれるという点です。
Webサイトを持つ企業や、ECサイトを運営するショップなど、メルマガを配信する方の属性は様々ですが、メルマガは顧客とコミュニケーションを取る大切な機会です。
しっかりと効果的なメルマガ配信ができるように心がけましょう。
また、メルマガを配信した後は、この効果測定が大切になってきます。
しっかりPDCAを回せるように、メルマガの効果は確実に測定し、次につながる改善を繰り返していきましょう。
メルマガにはいくつかの種類があります。
顧客とどのようにコミュニケーションを取りたいのか、どのような目的で配信したいのか、またその狙いは何なのかによって、使い分けていきたいものです。
いくつかメルマガ種類を挙げておきますので、どのようなメルマガが適しているかを考えてみてください。
メルマガの種類と機能
一斉配信のメルマガ | 長期休暇などの告知、全社セールのお知らせなど |
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セグメント配信のメルマガ | メンズの新作のお知らせ、一部店舗でのセール、営業管轄内顧客へのお知らせなど |
ステップメールでのメルマガ | お問い合わせ後のフォロー、購入履歴をもとにしたオプションのお知らせなど |
シナリオメールでのメルマガ | 特定の製品に興味を持った方へのフォローなど |
全ての種類を網羅できているわけではありませんが、代表的なメルマガの種類ごとに用途を書き出してみました。
自社の目的と合致しているか確認して、適したメルマガを配信していくようにしましょう。
メルマガは1対1のメールのやり取りとは異なり、数百人~数百万人、もしくはそれ以上に対して一斉に配信することになります。
メルマガの配信には、一般的に外部ツールを使うことが多く、自社の設備から配信することはごくまれです。
メルマガは、1対1のメールとは異なり、配信先が多くなると外部ツールを利用することが一般的であるとご説明しました。
では、なぜ配信先が多くなると外部ツールを使うのでしょうか。
それは、受信側のメールサーバーのセキュリティ対策に関係があります。
メールは、端末から端末に直接届けられるのではなく、いったんメール送信サーバーに預けられ、送信先のメール受信サーバーに到着します。
そして、メール受信サーバーから、相手の端末に届けられます。
このメール受信サーバーが、有害なメールを端末に届けることがないよう、セキュリティシステムが守っているのです。
1人が大量の配信先に対して送られてきたメールは、
メール受信サーバーが、「危険なメールだ」と判断し、
端末に届ける前にブロックしてしまいます。
そこで、このように大量の配信先に対してメルマガを送る場合は、外部のメルマガ配信ツールを使うことで、安全に配信することでブロックを回避します。
では、メルマガ配信ツールを使うと、相手に届きやすくなるのでしょうか。
メルマガ配信ツールの仕組みを見てみましょう。
下の図をご覧ください。配信サーバーがたくさん設置されているのが分かると思います。
独自開発の経路探索型アルゴリズムの構図
このように、メルマガ配信ツールは、予約された大量のメールを、配信エンジンが各サーバーに振り分けており、1つのサーバーが大量のメールを抱えることがないように作られています。
独自のメール配信システム
メルマガ配信ツールには、いくつかの種類があります。
有料・無料による種別と、クラウド型・オンプレミス型による種別です。
有料と無料の違いは、料金の有無とそれに伴う機能制限であるとご理解いただいて差し支えないと思います。
クラウド型とオンプレミスではどのように違うのでしょうか。
クラウド型とオンプレミス型の違いは、カスタマイズの自由度の差と、それに伴うメンテナンス性と料金の差であると言えます。
多くの方は有料のクラウド型を選択しますが、自社の運用と照らし合わせて、適したメルマガ配信システムを選択しましょう。
メルマガを初めて運用する際には、基本的なルールを押さえておきましょう。
メールの形式や、メールの構成といった、覚えておきたいポイントを紹介します。
メルマガには、テキスト形式とHTML形式の2つの形式があります。
前者のテキスト形式は、テキストデータのみで構成された形式で、文字で情報を伝える際に用いられます。
画像やイラストといった視覚的な要素を取り込めない点がデメリットである一方、文章構成を工夫することで、簡単に読みやすいシンプルなメルマガに仕上げられるのが特徴です。
次に、HTML形式は、テキストデータだけでなく、画像・イラストに加え、文字の大きさやカラーなどを自由に変えることができます。
ターゲットに対して視覚的な情報を届けられるため、訴求効果を高めたい場合におすすめです。
また、HTML形式では、メールマーケティングツールと連携し開封率を測定することもできます。
テキストメールとHTMLメールの比較
メルマガを活用したマーケティング効果を高めるためには、どのような構成に仕上げるかが大切です。
一般的にメルマガは、次の5つの構成に分けられます。
メールの件名は、メールマーケティングのなかでも、とくに重要な部分です。
単純に件名を入力するのではなく、メルマガを受け取ったターゲットに対して、開封を促すキーワードを含める必要があります。
具体的には、「限定」、「タイムセール」、「クーポン付き」、「あなたにおすすめ」といったキーワードを入れるようにします。
そのほかにも、記号を用いたり、ターゲートの名前を入れたりするなどし、受信メールボックスで目立つような件名にしましょう。
ヘッダー部分とは、メルマガを開封したときに、ターゲットが最初に見る文章や画像です。
メール本文を読みたくなるような説明を入れたり、装飾を付けたりしましょう。
特にセールやクーポンのメルマガでは、ヘッダー部分に大きく掲載することで、マーケティングの効果を高められます。
ヘッダー部分の下に来るのが、リード文です。
季節の話題や天候についてを書くなど、本題に入るまでのリード(導き)を担うパートです。
HTML形式では無理にリード文を挿入する必要はありませんが、テキスト形式の場合、リード文で簡単にメール内容を説明してみましょう。
メルマガの本文には、訴求したい内容や誘導先のURLなどを掲載します。
テキスト形式のメルマガでは、記号・数字などを用いて、ターゲットの目に留まるような工夫が必要です。
ただし、あまりにも長い文章だと、ターゲットが途中で読むのをやめてしまう可能性も考えられるため、要点を絞って端的に記載するようにしましょう。
また、HTML形式のメール本文では、テキストを控えめにし、画像やイラストなどを掲載するのも効果的な手段です。
視覚的にターゲットに対して情報を伝えられることで、購買行動につなげやすくなります。
最近では、スマートフォンやタブレットからメルマガを閲覧するユーザーも増えているため、Webサイトに直接誘導できるようにURLの添付も忘れないようにしましょう。
フッターは、メルマガの設定や発行元などを記載する部分です。
2002年に施行された「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(特定電子メール法)」によると、迷惑メールを防止する観点から、配信者の企業情報とメールの配信停止方法を記載しなければなりません。
テキスト形式・HTML形式いずれの場合でも、上記の情報を記載する必要があるため、メルマガ配信時には十分に注意しましょう。
メルマガでは、どのタイミングでターゲットに配信するかも確認しておきましょう。
ターゲットの属性にもよりますが、学生から社会人まで幅広いジャンルを対象としている場合、早朝・夜間の通勤時間、平日にお昼、休日の全時間帯などに配信します。
1点気を付けておきたいのが、メルマガを配信しすぎないことです。
1日に大量に送っても煩(わずら)わしく思われるだけで、メールマーケティングの効果を十分に得られません。
1日に1回、週・月に数回といった頻度を設けるほか、タイムセールやクーポン配布など特別なタイミングにもメルマガを配信しましょう。
メルマガ最適化について併せて読みたい記事
マーケティング効果を得られるようにするためには、メルマガの運用方法に工夫が必要です。
ただ単にターゲットにメールを配信するのではなく、以下のポイントを意識してみるようにしましょう。
メルマガの効果を高めるためには、ターゲットとのコミュニケーションを意識してみてください。
例えば、家電製品のネットショップを運営している場合、
など、ターゲットに話しかけるようなメールを作成します。
読み手側としても、その時々に必要なものをおすすめしてもらった方がメール本文を読む可能性も高まります。
一方的にメルマガを送り続けるのではなく、読者のことを考えながらメール本文を作りましょう。
PDCAサイクルを回してみることも、メルマガを運用する上で大切なポイントです。
メルマガにおけるPDCAサイクルは下記の通り
P:KPIを用いた目標設定
D:メール作りやターゲットへの配信
C:メルマガの効果
A:効果測定に基づく改善ポイント
メルマガの構成でも解説した通り、メルマガの効果を高めるためには件名や配信のタイミングが重要です。
詳しくは、下記の記事を参考にしてみてください。
メール配信とPDCAで効率的に顧客を定着させる
PDCAサイクルのなかでも、特に効果測定を重視しましょう。
メールマーケティングはメールを配信して終わりではなく、開封してもらい、コンバージョンにつなげる必要があります。
最終的に、コンバージョン率を高めるためには、開封率や反応率といったデータを改善しなければなりません。
以下の記事を参考にし、どのように効果測定を行えば良いのか、改善するべきポイントなどを確認してみましょう。
実際にクリック率の向上を実現に向けて取り組みたい具体的な施策についてはこちら
今回の記事はいかがでしたか?
マーケティング手法の1つであるメルマガは、ダイレクトにターゲットに情報を届けられます。
配信するタイミングやメールの本文などを工夫することで、コンバージョン率の向上につなげられます。
メールからの顧客流入を増やしたい場合には、コンビーズメールプラスの導入をご検討ください。
サポート体制やセキュリティ対策も充実しているため、初めての方にもおすすめです。
以上、メルマガ運用の基本ルールについて、ご紹介しました。
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